2015年5月23日午後7時。京の風の音と共に、新たな歴史が幕を開けた。
というわけで、ミュージカル薄桜鬼 黎明録、東京公演を観てきました。
ので、京都での大楽も終わりましたし、ちまちまとレポート、というより感想を書いていきたいと思います。
と感想を書きかけたまま放置していたので、DVDが出るまでを目標にまとめます、はい。
薄ミュシリーズ、本公演は6作目、ライブも入れると7作目の公演。
メインである新選組のキャストがほぼ総入れ替え、初演からのキャストはついにまんじさんだけになってしまった上に、今までのラブストーリーとは違って、新選組の黎明期のお話。どうなるか全然予想がつきませんでしたが、そんな心配は全くの杞憂に終わりました。今回も薄桜鬼の、薄ミュの世界をたっぷり味わえた、とてもとても、素晴らしい公演でした。
黎明録は見たことが無くて、予習してから観るか散々迷ったのですが、結局NO予習で観劇しました。
うん。予習しないで良かった。
私はアレルギーかってくらい歴史が嫌いなんで、幕末とかなんとな~くしか分からないので、本当にハラハラしながら楽しめた。欲を言うと、結末を知らないから、土方篇みたいに最後のシーンから入るんじゃなくて、時系列的順にやって欲しかったかな、とは思うけれど、でもやっぱり最初と同じシーンになった時の鳥肌が半端なかったので、ええと、とても良かったです!小並感。
黎明録は、まずもうストーリーがずるい!!です。毎公演、頭痛くなるまで泣いてしまいました。
黎明の名の通り、新選組の始まりの物語なのですが、みんな若い。青い。薄桜鬼のあの新選組はこうして始まったんだと思うとこみ上げるものがありました。それぞれのキャラクターの深みが増して、より一層、薄桜鬼の世界が好きになった、そんな公演でした。
とりあえず、ざっくりとそれぞれの子の感想を。
◼︎井吹龍之介
白又くんは、仮面ライダーガイムの初瀬ちゃんしか見たことなかったのですが、いやはや、死ぬほど可愛かったです。成人男性に可愛いが褒め言葉かはわかりませんが、私にとっては最高の褒め言葉です。
着物から見える黒い長袖の腕やスパッツ?を履いた脚が細くて華奢で、武士に反感を持つ龍之介の思いと弱さが垣間見えたようでした。あと、細い手脚好きです。
演技は、すごく龍之介にハマっていると思いました。いや、黎明録プレイしても見てもないんですけどね。生意気感と、純粋で素直なところと、まだ何者でもない感じがとても良かったです。下手に小慣れてたり上手すぎる演技よりも、熱さがストレートに伝わってくる多少拙いくらいの芝居がとても良かったです。わざとああしてたなら、私と白又くんの龍之介の解釈がとても近いです、最高ですね◎
◼︎芹沢鴨
続いて、今回初登場(今までも話にはでてきてはいましたが、姿は初登場、という意味です)の芹沢鴨。役の窪寺昭さん。
芹沢さんは、今抱かれたい男堂々一位!!おっと、早々に欲望が滲み出ました。
潔いまでのヒール、かと思いきや、誰よりも近藤さんを、土方さんを、新選組を思っていたというどんでん返し。なんなんですか?ズルすぎませんか?そんなのかっこよすぎませんか?
実際の歴史ではどうだったのかは分かりませんが、薄桜鬼での芹沢さんは、ああこれが本物の武士か、と心底思うほど、誰よりも武士で、誰よりも孤独で、誰よりも日本の未来を思って、信じていたヒーローでした。抱かれたい補正がかかりすぎていますか?ふふふ
芹沢鴨はここで死んじゃいけない人なんだよ!と龍之介が叫ぶけれど、龍之介と一緒に私も叫びたいくらい同意しました。心が叫びたがってるんだ。
でも、土方さんが芹沢さんを斬るからこそ、未来に繋がっていくんですよね。
そんな魅力的な芹沢さんを、大人の魅力で堂々と演じきってくれた窪寺さん、ありがとう、そしてありがとう。
ヒールと、ヒーロー。対極のような存在を併せ持つ、本当に素晴らしい芹沢さんでした。
いや、よく考えたら、宿を燃やしたりして、やっぱりヒールですね。でもそれでも芹沢鴨という人物をあんなに魅力的な人にしてくれた窪寺さんは素晴らしいです。
◼︎斎藤一
みんな大好き斎藤さん。いや、一番愛しているのは私だ!とアホなことを書いてしまうくらい素敵な斎藤一を演じてくれた橋本祥平くん。平助篇に続き二度目の斎藤一でしたが、平助篇が終わってから次の公演が本当に楽しみだったのですが、期待を更に上回る素晴らしい斎藤さんでした。
平助篇でももちろん活躍してましたが、黎明録ではより大活躍でしたね。
ソロも2曲あり、薄桜鬼よりも初々しい感じと、人を切ることを覚えた斎藤さんの剣捌きは本当に見事でした。
新八を止めるシーンでは、鬼気迫る殺陣でした。本気で斬ろうとする新八と、本気で止めようとする斎藤さん。斎藤さんの大きな魅力の一つである忠誠心。最高でした。
平助篇の時も美しい所作でしたが、更に研ぎ澄まされたというか、ただ刀となりてと歌うように、美しい日本刀のような斎藤さんでした。
祥平くんの斎藤さんは、賛美の言葉しか出てきませんね。盲目?いえ、真実です。
◼︎沖田総司
平助篇での、廣瀬くんの鬼気迫る、まさに本人の覚悟通り歴史に名を残す沖田の後で、荒牧くんは相当プレッシャーがあるのでは、と勝手に思っていましたが、荒牧くんの沖田はまさに黎明録の沖田でした。若い、青い。世の中すべてに牙を剥くような反抗期のようであり、でも近藤さんに守られた中にいる、人を切ったことのない沖田。
斎藤さんに負けて焦りを感じたり、自分には剣しかないと思うような危うさのような儚さであったり。ああ、こうして沖田は成長していったのだなあ、と、私の中で黎明録の沖田が薄桜鬼の沖田に繋がりました。
◼︎土方歳三
佐々木ひでさんは、個人的に二次元原作ものをやらせたら右に出るものはいないんじゃないかと思う役者さんなのですが、今回も本当に期待を裏切らず素晴らしい演じっぷりでした。
圧倒的な土方さんを演じた矢崎さん、の後の伊澤くん、の後で、どう土方さんを演じるのか、とても楽しみでしたが、まさに黎明録の土方さんでした。
土方さんも、やっぱり若くて青い。
どうしても叶えたい夢を見て、近藤勇という男をこの世に出すために、名を上げることだけを考えて京にやってきたけれど、自分の思うように結果はついてこないし、武士になりたいけれど、いけ好かないし品行方正とは程遠い芹沢さんの方が自分よりも武士だというジレンマのようなものを抱えて、イライラしている。大層なことを言っていながら、それでもまだどこか中途半端な自分への苛立ち。そんな黎明録の土方さんを見事に演じてました。
余談ですが、初めて板の上のヒデさんを見てからかれこれ6年?くらい、ちょいちょい舞台を観させてもらっていますし、インタビューやブログも少々読んでいたせいかもしれませんが、時々土方さんに女子力のようなものを感じてしまって、ああ、ヒデさんの土方さんだなあと思ってしまいました。ふとしたときの表情だったり。矢崎さんの土方さんは漢!って感じでしたが、ヒデさんの土方さんの方がなんというか、少し上品な印象を受けました。そこがまた、鬼になる前の土方さんとうまくマッチしていたかなあ、と。
◼︎山南敬助
私の中で勝手に、薄ミュの山南さんは平助篇での味方くんが完成系だと思っていたので、輝馬くんの山南さんはどうなるんだろう?と思っていましたが、味方くんの山南さんが薄ミュの山南さんだとすると、輝馬くんの山南さんはゲームの山南さん寄りかな?という印象でした。まあまだ腕を斬られる前ですし、狂ってもいませんし、薄桜鬼での山南とはある意味別人なのかもしれませんが。
輝馬くんはとても歌が上手くて、良い意味で気持ち悪い山南さんでした。好きです。
◼︎山崎烝
黎明録では薄桜鬼とはまた違った重要性をもつ山崎。龍之介との対比がとても良かったです。
個人的に、高崎翔太くんのことは愛すべきバカだと思っていて、そんなところが大好きなのですが、高崎くんの演じるクールなキャラがとても好きなんですよね。バックステージやイベントでふざけている高崎翔太くんからは想像もつかない、といいますか。正に役者だなあ、と。
まあそんな個人的な感想は置いておいて。
医者の息子で、武士に憧れて新選組に入った山崎と、武士の家に生まれたけれど、武士なんて糞食らえという龍之介。最初はお互い反感を持っていたけれど、お互いを知るうちに、最後には「俺は、井吹に会えて良かったと思っている」とまで言うようになる。そして薄桜鬼の山崎へと繋がっていく。
土方さんとか沖田とか斎藤さんとか、絶大な強さを持つキャラクターが前に出てくる作品で、そこと比べてしまうとどうしても弱く写ってしまうし、結局彼は幕末という激流の時代の中で散っていってしまうのだけれど、その心の奥の信念や思いはこうして作られていったんだ、と、薄桜鬼の山崎の深みがより一層増した気がしました。
◼︎新選組
ざっくりまとめますが、新選組について。
斎藤さん、近藤さん、山崎以外は今回が初めての薄ミュ。続投の3人も、初演からの出演ではない、ついに全く新しい新選組になったわけですが、今回の新選組の一番の魅力は個人的に歌かなあ、と思います。
個々の歌唱力はまあとりあえずおいておいて、今回の新選組はハモりがすごく綺麗な印象でした。前作までは全員で歌うところもユニゾンが多かった気がします。確認はしてない。
初代は良くも悪くも個々の歌が個性的だったけれど、今の新選組はそこまでずば抜けて個性的な歌声の子はいないからこそ合唱がすごく綺麗にまとまってる気がしました。もちろんそれだけ練習しているからだとも思いますが。
ハーモニーが鳥肌ものなのは1幕最後の方の、壬生浪士組の会津藩お預かりとして初出動の時の曲(勝手に初陣と呼んでいる曲です)での「滾る血潮~」のところ。
血潮、のハーモニーが体の芯に響いてきて、新選組それぞれの隊士の思いや、これからの新選組の行く末を思って思わず涙が溢れそうになりました。
黎明録は3回観劇したのですが、薄桜鬼が、薄ミュが大好きだと改めて思った本当に素晴らしい公演でした。
早くDVDで見たい。できることならもう一度生で観劇したいですが・・・
千秋楽が京都だったので、最後まで見届けられなかったことだけが心残りです。
更に余談ですが、平助篇のDVD見てると毎回、
うお~試衛館\(^O^)/→「面白えことになるんじゃねえか」黎明録ハジマター!→「その名を新選組と改める!」一幕オワタ(∵)→ヤイサ終わり、黎明録終わった・・(∵)リュウノスケ(∵)(ここまで12分くらい)
となります。いいかげんやめたい。
とりあえず、タイトルをその1としたので、
うろ覚えな記憶をシーンごとに振り返るその2、自分なりの黎明録の考察とかとかのその3に続くかもしれませんですます
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