私は何かにはまるとそればかり見る癖があるが、
最近のブームは「鬼平犯科帳」。
旅行先のケーブルテレビでたまたま見ていたら、そのまま鬼平の魅力にはまってしまった。
その時は、スペシャル回で、寺脇康文や三國連太郎が出演していたが、
やむにやまれぬ事情で悩んでいる仁三郎に、
「てめえを捨ててしまえばいいんだよ」って言うシーンが、
粋すぎて、しびれてしまったのだった。
長谷川平蔵は、正義のヒーローではあるが、つらい過去もある。
また、盗賊の中には弱きを助け強きを懲らしめるものもおり、
世の中すべてが善と悪とがはっきりわかれているわけじゃなく、
その境界を人間が行きつ戻りつしている、
そういうところを余すことなく描かれていて、ドラマティックだ。
エンディングのジプシーキングの曲もよい(劇中ではジプシィキングと表記されている)。
ただし、始まりの勇ましい音楽とナレーションはいただけませんな。
同じく時代劇「雲切仁左衛門」も好きで、全部DVDを借りて見た。
こちらは盗賊側が主人公の話だが、かっこいいことといったらもう。
NHKで中井貴一バージョンをやっているようだけど、山崎努のほうが、味があってよいと思う。
私も、日常生活の中で、「貴様」とか「てめえ」とか使ってみたい。
・・・そんな話をしたら、
「それはガンダムと同じですね。ガンダムは、ただの善のヒーローであるだけじゃなく、暗い影の部分も背負っているというこれまでにない新しい設定で描かれたロボットものといわれているんですよ。」
とのこと。
え、じゃあ、いつか私、ガンダムもはまっちゃうのか。