幼児吃音の治療法について、
なんかずっと混沌としていましたが、
色んな方の話を聞いて、
やっとなんとなくまとまって来ました。
結構書いたのに、
間違えて消してしまい・・・
もう一度書き直しです![]()
なんか、もし間違った情報を伝えてしまったらどうしよう、と、この記事を載せるのにも勇気がいって、なかなか記事を載せれなかったのですが、
もし、間違っている所がありましたら、ご指摘どうぞよろしくお願いします。
吃音の対応は、幼児期、学齢期、成人期に分けて考える必要があり、こちらに記載しているのは、幼児期の対応になります。
幼児吃音の治療法については、
のHPに概要がのっていました。
こちらには、幼児吃音の治療法の2本柱として、
A.環境調整:「滑らかに話す」体験を増加させるような環境の調整
B.直接的指導:子どもに「滑らかに話す」モデルを示す(発話モデリング)、課題の中で子どもが「滑らかに話す」ように誘導する(発話誘導)
とあります。
このAの環境調整は、色んな先生の話を聞くと、大きく2種類に分かれそうです。基本的には、①が主流なようです。
①原先生が講演会でお話されていた、恐らく日本で一般的に環境調整と言われているのは、アメリカのDCM(Dimands and Capcities Models)という、
吃音は、子どもの流暢性に対する周囲の社会的要求が、子どもの流暢に話す能力(認知的、言語的、運動的、情動的)を上回った結果起こる、という仮説に基づいた治療法に非常によく似ているな、と思います。DCMの方が、より詳しく、対応していきますが…
RESTART studyという、研究のために、セラピスト間で治療の差を無くすためにガイドラインのようなものが作られており、それを読み終わったのですが、それによく似ています。というか、これをもとに日本も臨床を進めているのでしょうか。
元の論文はコチラ
基礎と臨床という、分厚い本の境界期吃音の臨床、に載っていた事ともほぼ同じように思います。
要求というのは、
例えば、早く話す、正確に話す、長く話すよう求めるなど。
これらの要求が、子どもの運動、言語、情動、認知的な能力を上回った時に吃音がおこる、だから、要求を子どもの能力に合わせたものに下げよう、というのが基本的な考え方になると思います。
原先生の講演会の概要は、
ぐるっぽの、環境調整の基本的情報をご覧ください。
http://group.ameba.jp/thread/detail/msPuutTFjRn6/a15adbfd-b994-412c-8ed2-007c4ac9f4eb/
②都筑先生の環境調整法
こちらも、「吃音は治せる」の著書も出ているし、RASS吃音研究会で研修会も行っているので、行っているSTの先生も多いように思います。
ただ、こちらは一人で行うのは本当に大変なので、STの先生と行い、親が追い詰められないように、やっぱり怒ってしまう、私はダメなんだ、と思ってしまわないように、していけたらいいなと思います。
言語面では、①のように、幼稚園どうだった?と聞かない、とか、挨拶を強要しない、など言語的な負荷をかけない、という部分も含まれているのですが、さらに、命に関わる危険な事以外は、禁止や指示をしない、自由に意思を出させる、など親子関係も重視されています。
親が主に変わるのですが、吃音は親のせいである、というよりも、喘息の子どもに良い環境を整えるように、吃音の素質のある子どもに良い環境を整える、という事だと、なゆたのきろくに書いてあったのですが、その通りだと思います。
また、のちほど記事にします、早坂先生のペンドラムセラピー、U仮説に一部通じるものがあるのではないか、と個人の意見として思っています。
U仮説にある、吃音が続く可能性のあるパーソナリティ特性、
欲求不満耐性が低い、過敏性、
自己感情の表出の抑制、消極性、
過度の用心深さ、失敗に対する恐れ、自罰性
(長女にすごく当てはまります。)
のある子どもには、効果が出る可能性があるのではないかな、と考えています。
ペントラムセラピー、U仮説については
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp1960/39/4/39_4_388/_pdf
都筑先生の環境調整法は、吃音は治せる、間接法による吃音訓練、の本をご参照ください。
Bの直接的指導については、発話モデリングは、
原先生の講演会にありました、楽な発話モデル、
・話しはじめにには、ワンテンポ間をあけるようなつもりで
・柔らかい声で話し始める
・音節を区切らずに、母音をやや引き伸ばし気味に(こーれーがーねー)
・ややゆっくり目な発話速度で
・適度な大きさと抑揚で。
遊びながらの会話の中で、楽な発話モデルで話し、子どもが自然に真似するのをねらう、というものになるのかな、と思います。
時には、カメのぬいぐるみなどを使って、滑らかに話す誘導もするのではないかと思います。
重度の場合には、流暢性形成法を使う場合もあるのでしょうか。
直接的指導については詳しくありませんが・・・間違っていたら教えてください
そして、リッカムプログラムも直接的指導に当てはまります。
リッカムプログラムは、オペラント条件付けを用いた方法で、
滑らかに話せたときに「なめらかに話せている」ということを子どもに伝えて褒め、その行動を強化する。吃音が生じたときは、子どもの負担にならない頻度でもう一度なめらかに話すことを促す。これらを家庭にて親にも実施してもらう、という方法です。
とてもテクニックがいるので、必ず、必ず、STの先生の指導のもとで行ってください。
これらが、幼児の吃音に対する主な指導方法でしょうか。
もし間違っている所などありましたら、ご指摘お願いします。
そして、以前記事にしました通り、RESTART studyで、リッカムプログラムは18か月後に吃音がなくなっていたのは75.6%、DCMでは71.4%で、有意な差はなかったようですね。リッカムプログラムの方が、吃音頻度は早く下がっていたようですが・・・
先日、STの先生とお話ししたのですが、
原則は、流暢に話せる経験をたくさん積んて、そのシナプスを増強させ、流暢に話す回路を強化する、という事だそうです。
そこに関係する因子として、おおまかには、情緒的な因子、そして、言葉のスピード、言語の難しさ、があるそうです。
本当に、その子によって、どのアプローチで効果がでるかは様々だそうです。
確かに、吃音の要因はたくさんあるので、そのどれが主に要因になっているのか?で治療への反応も異なるように思います。
原先生の仰っていた環境調整法は、主に言語面にアプローチしていますが、自信をつける、吃音をオープンになど情動、認知面へのアプローチもあります。
DCMも、主には言語面のアプローチ、でも、情動面、認知面の項目も細かくあるので、こちらにもより丁寧にアプローチしています。
リッカムプログラムは、情動面には一切アプローチせず、言語面のみですが、15分の練習タイムや、褒められることが、情動面の安定に関係する可能性はあるかもしれません。
都筑先生の環境調整法は、言語面についても項目はあるのですが、主に情動面へのアプローチが主なイメージなのでしょうか。
どの指導法が子供に合うかはわからないので、数ヶ月続けてみても効果がない場合は違う指導法に変えたりもするそうです。
先日のラジオ医学講座では、感情表出の遅れや、言葉の遅れがある場合は個別に対応する場合もある、という一文も入っていました。
個人的な意見として、基本は原先生のおっしゃっていた環境調整なのかな、そして、リッカムプログラムが受けられるならそれを試してみるのもいいし、
U仮説にある、吃音が持続する可能性のあるパーソナリティ特性をもつお子さんには、都筑先生の環境調整法や、ペンドラムセラピーが効果が出る可能性があるのかな、と自分の中で整理しています。
あくまで素人の個人的な意見です。
長女は、昔から発話も早かったし、発話が早くても頭の回転についていっていないかもしれませんが、繊細な所があり、感情表出も下手で、情動面が大きかった気がするので、都筑先生の環境調整で子供も大きく変わりましたが、
次女は、もともと情動面は比較的安定していて、自己主張も出来るし、でも、言葉の獲得がゆっくり目だったし、どちらかと言えば、次女の能力を、要求が上回ってしまったように思うので、言語面の要素が大きいように思います。情動面も、1日10〜15分向き合うだけで比較的満たされているように感じます。長女はそれでは全然足りませんが![]()
このように、子供2人をとってもやっぱり違うので、アプローチに力を入れるべきポイントが異なるように思うし、そして、親の要素というのも関連してきますしね。
子どもの性格、子どもが今どのように思っているのか、困っているのか、気付いているのか、それによってもまた異なりますしね、
吃音の治療がオーダーメイドだ、というのが、やっとなんとなく、少しですが、分かってきたような気がします。
もっと、様々な治療法の子ども別の効果などの統計がとられて、子どものタイプ別で合った指導法が分かってくるといいのですが・・・
そんな簡単なものではないんですかね。
もし間違っているところなどありましたら、ご意見よろしくお願いします
今日も最後まで読んでくださって
どうもありがとうございました
なんか分かりにくくてすみません![]()
吃音のある子供を持つ
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