8月1日~2日まで

池袋で開催されていた

吃音講習会に参加しました。


題名は、

子どものレジリエンスを育てる

でした。


まず一日目のレポートを。

初めに有名な伊藤伸二先生の講演です。


自身の経験談もふまえて、

吃音そのものについて、

そしてレジリエンスについても

お話してくれました。


すごく、温かみのある、

素晴らしい方でした。


その中で気になったことを

書いておきます。


伊藤先生は、

ご自身の経験から、

21歳まで吃音で苦しんでいたそうです。


吃音と戦おう、戦おう、と

すればするほど問題が大きく

なっていたそうです。


でも、吃音があっても

こんなにも豊かに生きている人がいる

吃音があるから仕事も出来ない、と

思っていたけど

そんなことはないんだ、


治さなければならない、

という考え方を捨てて

いかに吃音とともに生きよう

治そうというエネルギーを

他のエネルギーに変えていきたい、

と思ってから変わったそうです。


親の視点から考えてみます。

親も、子供の吃音を治そう、治そうと

思えば思うほど

子供のありのままを

受け入れられなかったり


このままの私じゃいけないの?

と子供が思ってしまったり

する可能性もあるのでは、

と思います。


そして、親が、

吃音があったら将来苦しむ、

吃音が治らなかったら

自分の付きたい職業に

つけなくなるんじゃないか、

そう親が思ってしまうと、

子どもにも悪影響です。


親もこういう考え方を

知る事も必要なのでは、

と思います。


そして、こんなことも

おっしゃっていました。


友人で関節リウマチの人がいて

寝ても覚めても痛みがあり

大変つらかったようです。


でも、吃音は痛くもかゆくもない

認めさえすればどうとでもなる

どもっていても出来ない事はない。

という事に気付かれたようです。


親はついつい吃音が治らなかったら、

と悲観しがちになります。


でも、

確かに吃音は痛くもかゆくもない

命の危険もない。


そして、吃音とともに

豊かに生きている先輩方が

こんなにもたくさんいる、

人のために、と頑張っている

素晴らしい方々がたくさんいる

という事を知る事は、

親にとっても

すごく有益な事だと思います。


本を読んで分かったつもりでいても、

実際当事者の方から話を聞くのは

伝わり方が全く異なりました。

また豊かに生き生きと生きている方に

実際会う、というのは

本当にいい体験でした。


これは、大人だけでなく

子供もそうだと思います。

だから、サマーキャンプで

大きく変化する子が

多いのだと思います。


そして、吃音には変動があり

言葉の教室の指導にかかわらず

自然に変わっていく、


たまたま指導の時と

良くなった時が重なった時が

あるだけで、

指導にかかわらず変動がある、


当事者の声としては

大きなお世話はいらないから、

出来るだけ

小さな援助であって欲しいそうです。


宮城の女の子のお話もしていました。

吃音の事で男の子からからかわれ

不登校となっていましたが

サマーキャンプに遠くから

参加しに来てくれたようです。


グループの話し合いの中で

初めは固まっていたけど

みんなが話しているのを聞いて

とうとう自分の思いを口に出しました。


すると、みんなから次々と質問がきて

その質問に答えるうちに

自分の中でも整理されてきて、

そして最後に男の子が、

でも、すごい頑張ってるじゃん、

と言ってくれて、

数ヶ月も不登校だった子供が

たった90分で変わったそうです。


そして、翌日の作文では、

同じ風に悩んでいる人がいる、

私は一人じゃない

吃音を私の特徴として

とらえたらいいんだ、

と思えるようになったようです。


そして、父親から、どもりもりっぱな、

いい大人になるための肥料なんだよ、

と言われていた事が

やっとわかったそうです。

(すべては書き留めていなかったので

一部違うところもあるかもです)


とても悲しい事に、

その女の子は数年後、

津波により亡くなって

しまったそうですが、

彼女の事を決して忘れないように、

彼女の体験をこれからも伝えていく、

と先生はおっしゃっていました。


これからも分かるように、

親が出来る援助、というのは

いつか心に届く言葉を

伝える続ける事


自分だけじゃないんだ、と

同じ仲間から刺激をもらえるような

また、吃音があっても

こんな素敵な大人になれるんだ、

と思えるような

環境へ連れて行く事、


話を聞いて一緒に考える事、

子どもが求めた時には

見逃さずに手を差し伸べる事、

子供の自分で立ち上がる力を信じて

小さな援助でいいのかもしれません。


そして、何か月も不登校だった

女の子を変えた90分の話し合いの

力はすごい。

仲間がいて、モデルとなる先輩がいる、

その力はすごいと思います。



今までは脆弱性モデルといって

弱いところを強くしていこう、

という考え方が多かったけれども、

いいところを伸ばして行こう、

という考え方の方が良く、



弱いところをなおしていこう、

というのは子供を信頼していない

子供は成長できる存在である、

一緒に考えてくれる同行者がいれば

頑張れる

生きる力を育てていこう、


またライフステージによって

吃音の悩みはどんどん変わる

吃音も調子が良かったのに

大学生になって出る人もいる


でもどもっても私は生きている

レジリエンスが育っていれば

また困難を乗り越えられる。


レジリエンスは後で身につけたり

育てることも出来る、

それが素晴らしい点だ、


レジリエンスは治療、予防にも役立つ

治療としては、吃音があっても

負けずに社会に出ていく、

逃げずに出ていくことで

レジリエンスも高まる。


予防としては

幼児期から吃音と向かい合う事で

レジリエンスを育てていくことが出来る


こういう内容が心に残っています。


なんとなく、これから大きくなると

きっと吃音の事で悩むときが来るだろう、

その時のために、

自己肯定感をしっかりと育んで

自己主張がしっかりと出来て

自信を持っていてほしい、

と思っていたのですが、


これもレジリエンスを育てる、

という事になるのかもしれません。


でも私は吃音と向き合う、

という視点はぬけていました。


吃音を否定的にとらえたり

吃音と向き合わずに逃げるのでは

いつかつまづく気がします。


吃音が治らなければ、いつか

子供も親も吃音に向き合わないと

いけない時が必ずあると思います。


その時に向けて、

親もしっかりとした考えを

持てていたら動揺せずに

一緒に考えていくことが

出来るかなあと思います。


また、前に書いた、

大きなお世話はいらない、

出来るだけ小さな援助であって欲しい、

この文章もすごく心に残っています。


親はつい心配して

大きなお世話をしがちかもしれません。

頼まれてもいないのに

先生にお願いしに行ったり

友達に何かいったり、

良かれと思いする事もあるかもしれない。


でも、それは子供が自分で

困難を乗り越えていく力を

奪ってしまうかもしれないし、

よかれと思ってした配慮に

傷つくこともあるかもしれない。


やはり、基本は子供とは対等で、

子供に相談して、子供に聞いて

子どもと一緒に考えながら

その時に子供が望めば

親も援助する、

という姿勢の方がいいのかなあ、

と思いました。


基本的には伊藤先生は

吃音は治らない、

だから吃音を受け入れて、

ともに豊かに生きよう、

という考え方の方なので、

吃音は治りません、

とはっきり言っています。


ただし、幼児期は

自然治癒は統計によって違うけど

だいたい45%くらいなので

どうなるかはわからないね、

とおっしゃっていましたが、


どうしても治したいんだ!

という人には

物足りないかもしれません。


でも、親が吃音を受け入れる、

という事は子供にとって

すごく安心できることだと思います。


悲観せず受け入れて、

子供を一人の人間として尊重して

子どもを対等の存在として接し

より良い親子関係を築く事が

環境調整にもつながると思います。


そういう意味でも、

参加したのは大きな意味がありました。


まただらだらと書いてしまいました。

1日目の後半の講演については

また次回に書こうと思います。


今日も最後まで読んで下さって

どうもありがとうございました音譜


吃音のお子さんを持つ
親のためのぐるっぽを作りました。
もし良ければご参加下さいニコニコ