目が痛い。

28歳の時に角膜損傷を患った。

まさかそこまではいくまいと思いつつ不安。


あの日。目の激痛で身もだえして救急車で

新橋の慈恵医大へ。

周囲が慌てるほどの七転八倒。そりゃそうだ。

診断としては角膜がすりガラスのようになっている、だって。


一週間くらいかな。両目は開けられず。

その時下北沢で一緒に暮らしていた相方も

相当ビビったはず。


自分としてはもしかしたらこのまま目が見えなくなるかとすら

思った。

でも相方は逃げ出さず献身的に看病してくれた。



結婚するかしないか?まあいつかするかもしれないが

まだ少し先かな、と思っていたような相方だったが

その時に覚悟?したらしい。仕方ない結婚するか、と。



厄介な自分。それでなくてもあれこれ面倒な

ものを抱えていたのに、病気までついてきた。


その病気というオプションが付いたときに

結婚することを決心したなんて、なんたるお人よし。





あれから20年。いろいろある。実はいろいろ本当に。

だがあの日の有り難さは忘れてはならないだろう。




・・・しかし、痛い。全く次から次へと何かしらあるよ。