兄のイジメに転機が訪れたのは、当時ベビーブームにより子供の人数が多かった為、中学校の途中から住所により、新しく出来た中学校と通学が分割された事でした。


兄はイジメっ子達と離れられ、新しく出来た中学校に途中から通うことになります。

もちろん、住所での分割なので、住所で分けられた子達は一斉移動です。


しかし、兄自身はどんどん悪くなっていきました。

当時、「悪(ワル)」がカッコいい風潮はあったかもしれません。

兄はタバコを吸い始めたりします。


んで、小学校低学年の私が兄の部屋に入ったさいにタバコの吸い殻がたくさん入った灰皿や缶を見つけて父親にうっかり言ってしまい、兄は父親にボコボコにされる、という、、、、


兄はタバコを吸っていただけではなく、今でいう[根性焼き]を自分自身にしていました。

いわゆる、[やいと]です。

今だに両腕に20箇所以上の跡があります。

もしかすると、イジメられていたのでその時にされたのもあるのかもしれません。


イジメを知った時の母親は泣いていました。


親になった私にわかる事は、兄もきっと何かにとても傷ついていた、ということ。


怒るより前に、父親や母親は何故兄の気持ちに寄り添え無かったのでしょうか、、、


と、今更ながら思うのですが、、父親の話を見てもらえればわかる通りでしょう。