風のスティグマのレビューを書いたのですが、


文章量が多くなったので、内容ごとに3回に


分けて載せます。





主人公よりヒロインが成長する作品。主人公は


元々強いので、成長の余地があまりない。


課題は過去の呪縛から解き放たれることくらい。





一方、ヒロインは強敵と戦うことによって、力も


心も成熟する。1話の時だと、とても一族の次期


宗主の器とは言えない印象を受けたが、最終話


くらいになると、代々宗主の中でもそうそうない力


の片鱗を見せ、熱い心も持ち合わせた人物と


なっている。





ほどよい緊張感とともに、話がテンポよく次々


進み、毎回見どころが用意されているのは僕好み


と言える。そしてなにより、キャラ同士のやりとり


ひとつひとつがとても気に入っているので、作品の


中に入り込めるのが僕にとっては良い。




この作品の特徴は大小の差はあれど燃える


展開が多いことだ。もちろん、ヒロインがツンデレな


態度を見せて萌えるシーンも多いけど。





1話の最初でいきなり並程度の力を持つ強気な


超能力者がやられて主人公が戦わなければならない


という状況になるし、2話では自分をさんざんバカにした


あげく見捨てた作中でもトップクラスの力を持つ主人公


の父と戦うことになる。





大神操の復讐の話においても、復讐の動機がとても


共感できるものとなっているし、石蕗家との抗争の話


では、石蕗勇士が石蕗真由美に忠誠を誓って化物に


身を落としてでも守ろうとする動機がとても共感できる


ものとなっていて、敵キャラながら応援したくなるほど


熱い戦いを見せてくれる。





名門のお嬢様が別の国の名門のお嬢様に対して


自分の家の威信を賭けて決闘をするなんて胸が


踊らずにはいられない設定だし、かわいい顔した


弟キャラが大事になることも省みず男張って女の子を


守ろうとするも守りきれず、落ち込んでいるところを


ヒロインが説得して気持ちを奮い立たせるシーンは


必見だ。





主だった展開だけでもこれだけあるわけだが、


なかでも一番燃えるのは「昔の女の無念を晴らす


ために復讐の鬼となった主人公をヒロインが説得


して正気に戻す」というラストの課題だ。





結局は精神論の説得で片付いちゃったけど、


主人公が持つ恋愛感情において自分は主人公の


昔の女に勝てないことを思い悩むヒロインの姿は


必見だ。





次回の更新で、風のスティグマのテーマにせまります。