牧村朝子『「男女で恋愛するのが当たり前」』

「男女で恋愛するのが当たり前」

少女マンガ雑誌の「なかよし」ってあるじゃない？

美少女戦士セーラームーン、魔法騎士レイアース、あいりん☆ドリーム、怪盗セイントテール、わんころべえ……

なかよしを読んでいた10歳のわたしは、マンガを通して、男女の恋愛が当たり前なんだと思っていました。

学校の体育の授業でも、「みなさんは成長して大人の体になるにつれ、異性に興味をもつようになります」と断言されたのを覚えています。そんな授業やマンガを通して、わたしはこう思うようになりました。「クラスメイトの女の子を好きになった自分の気持ちはほんとうに異常で、ただの勘違いだったんだ」

やがて、告白してきてくれた男の子とお付き合いするようになりました。けれど、誰とお付き合いしたってどうしても男性にドキドキできなくて、好きだけど「いい友達」みたいな感情でしかなくて、筋肉やヒゲやがっしりした体格の魅力がまっっっったく理解できなくて、気づいたら彼氏に「あなた可愛いわぁ、ヒゲが薄くて」「ちょっとお化粧してみない？」とかひどいこと言い出してる自分がいて……。

当たり前とされている男女の恋愛は、わたしにとっての当たり前じゃなかった。

やっとそれに気づけたいま、わたしは愛する妻と幸せになれたし、

気づいたらなかよしでも百合（※女性同士の恋愛）漫画が連載されていたのでした。

うわお！

「当たり前」でフタをしているその下には、すっごいことがいっぱい隠れてる。

わたしはいま、もうひとつの「当たり前」のフタをめくってみようとしています。

それは

「恋愛するのが当たり前」？

他人に恋愛感情や性欲を抱かない、アセクシャルの方々からの質問を通して、もう一度この「当たり前」を見つめなおす時間を、ニコニコ生放送で視聴者のみなさんと一緒に持ちたいと思っています。

▼きょう20:30～23:30ごろまで！視聴方法（無料）はこちら