牧村朝子『【長文】プライドパレードはゲイ・レズビアンだけのものじゃない！力を貸してくれた"ノンケ"さん達。』

【長文】プライドパレードはゲイ・レズビアンだけのものじゃない！力を貸してくれた"ノンケ"さん達。

まきむらよ。新学期ね。

金曜日は予告無しに連載４コマ漫画を更新できなくてごめんなさい。

日本との時差を忘れてたわ。

※いっぺん言ってみたかったセリフ

いや、でも、本当に、「あれ？」ってなっちゃった方、申し訳ありません。
描いてくれてる宗方美樹さんは、締め切りより早く納品してくれたんだけど。
わたしが時差を忘れてた上に「月4回更新よ」とも言いそびれたわ。ダメですね。

新学期であることを忘れてた上に宿題もやりそびれてた時代と、全然変わってないわ。

そうそう、今日は、いわゆる"ノンケさん"の話をしようと思ってたんです。
いわゆる「男を愛する女、女を愛する男」を意味する言葉ですけどね。

もともと「non・気」＝「その気がない」っていう新宿二丁目用語です。
なので、通じにくいけど「ヘテロ」「異性愛」という言葉を使うほうが礼儀正しいですね。
その、"ノンケ"（ヘテロ）さんのはなしを、今日はします。

まず、ヘテロである美樹さんが私に「レズビアンです」って言われたときの話を見てみてね。

ムナカタイムズ「カミングアウトられたときの話」：宗方美樹

「同性愛者の世界」と「異性愛者の世界」の間に壁があると思ってる人もいると思うけど

いつから壁があると錯覚していた（AA略

結局そういう壁って、ひとりひとりが作り出しているにすぎません。

たとえば、同性愛者が「自分を守る（変な目で見られないように）」ために。
たとえば、異性愛者が「自分を守る（襲われないように）」ために。
そして壁の内側で、「ぼくたちなかまー！」って言って、自分が安心するために。

いいと思います。それが心地いいなら。でも、そういうことやってるといつまでも、
「同性愛者にだって異性愛者にだって色んな人がいる」
「っていうかそもそも世の中には同性愛者でも異性愛者でもない人がいる(無性愛、両性愛…)」
って事実を見落としてしまって、人間関係が狭くなりますから、長い目で見ると損です。

それに、「あいつら　VS　俺ら」っていう構図、何かと似ていると思いませんか？

戦争です。

歴史上、人が「あいつら　VS　俺ら」で分かれているように見えるとき、
そこには必ず、人を「あいつら　VS　俺ら」に分けてコントロールして得してる奴がいます。

いいと思います。そいつにコントロールされて楽なら。
「あいつらと戦ってる俺らかっこいい！」って思えるなら。
でも、わたしは、自分の頭で考えるように頑張ったほうが、達成感あって幸せです。

「日本人として○○します」「女として○○します」「レズビアンとして○○します」より、
「牧村朝子として○○します」って言いたいです。
自分の頭で考えて、自分の名前で行動したいです。

ひとりひとりが「あいつら　VS　俺ら」から自由になれたとき、
自分の頭で考えて、自分の名前で行動できるようになれたとき、
そこには、「同性愛者と異性愛者の間の壁」なんて、存在しません。

今からご紹介するのは、わたしが直接面識のある大事なひとたちです。

ゲイでもレズビアンでもないとおっしゃっていますが、
今回のSave the Pride(「男と女」に縛られない生き方を祝福するお祭り)に力を貸してくださった方たちです。

人様のセクシャリティを「ノンケ」と断じてご紹介することに、
正直ちょっぴり、迷いはあります。
でも、あえて、言わせてください。
載せていただけただけでも、これだけの「ノンケ」さんが、Save the Prideに力を貸してくださったんです。

ミュージカル「RENT」キャスト、田代絵麻さん。

大学の時の友達です。

当時の絵麻ちゃんは「ミュージカル女優になる」と宣言して、
大学の勉強と、ミュージカルサークルの練習、両方本当に頑張っていました。

当時の私は「タレントになる」とも「愛する女性と暮らす」とも宣言できず、
絵麻ちゃんとも誰とも話さないようにして、できるだけ一人で行動していました。

やがて絵麻ちゃんはミュージカル女優に、わたしはレズビアンタレントになりました。
Save the Prideステージ楽屋に入って来た絵麻ちゃんに、
挨拶しようか迷いました。わたしがレズビアンだったことを、彼女は知らないからです。

けれど……
絵麻ちゃんは喜んでくれました。私が女性と結婚し、夢を叶えたことを。
わたしは喜びました。彼女が、ミュージカル女優になるという夢を叶えたことを。
絵麻ちゃんはそのあと、晴れ晴れとうたってくれました。

▼ミュージカル「RENT」公演は、10月30日からはじまります！
http://www.tohostage.com/rent2012/

起業準備コンサルタント、橋口友比古さん。

前日夜にメールしたのに、予定を調整して見に来てくださった上、宣伝までしてくださいました。

トゥモさんこと橋口友比古さんは、私にソーシャルメディアや時間管理などを教えてくださった先生。
起業コンサルタントというと「会社なんて辞めてやれ！自由になるぜー！！」みたいな人が多いですが
橋口先生は「自分を育ててくれた会社に感謝して、卒業するように起業しましょうね」という方です。

無理なくきちんと準備して起業したい会社員から、レズビアンタレントまで（笑）
幅広くノウハウを教えてくださる橋口先生の、おすすめブログ記事を一本紹介しますね。

▼”おつかれさまです！”と定時に帰るメンタリティ
http://ameblo.jp/tomorrow10yen/entry-11239548562.html

興味がある人は、ブログの左側からメルマガをとることをおすすめします。

フリープレナー、塚本シャア専用さん。

まちがえた。

フリープレナー、塚本桂さん。

橋口先生からのご縁でお友達になった、むちゃくちゃな人です。

最近、オフィスを飛び出してPC一つで仕事する「ノマド」という働き方が話題になっていますが、
塚本桂さんはオフィスどころか家を捨て、代々木公園などで１０ヶ月間の家なしノマド生活を敢行しました。
「経験としての公園生活」、その経緯はこちらの記事を見てみてください。

▼路上からの景色
http://ugayajs.blogspot.com/2012/05/blog-post_14.html

まぁメールの返事は遅れる、締め切りは必ず破る、そのうえ

こんなエロい紹介文を書く。

それでもとっても、ハートは熱い人なんです。遅刻魔の彼が、朝イチでステージを見に来てくれました。
「世界はきっと、もっと面白い！」をテーマに、20カ国以上放浪のあと、秋から海外留学に出ようとしています。
そんな塚本桂さんのむちゃくちゃなまいにち、まずはfacebookで覗いてみてくださいね。

http://www.facebook.com/2km10k

ここまでですごい長くなっちゃった！　熱くなりすぎた。すいません。

他にも、わたしが前からお世話になってて、施術モデルもやらせていただいた、
長谷川鍼灸治療院の長谷川先生だって、
「レズビアンタレントになりました」って言っても変わらないどころか
気合を入れて美容鍼を打ってくださったし(マジ効く)

お名前を出していいかどうか伺っていないので言いませんが、
わたしがはっきり知っているだけで他にも5人のノンケさんが協力してくださってます。

「ノンケだけど参加していいのかなぁ？」

50万人集まるパリのプライドパレードでは、そんな声は聞かれません。

いつか日本のプライドパレードも、

セクシャリティとか国籍とかなんにも関係なく喜び合えるイベントになりますように！