妻を紹介します | まきむぅとレズビアンライフ.*゜* 牧村朝子オフィシャルブログ powered by Ameba

妻を紹介します

ブログのトップにある

$牧村朝子 オフィシャルブログ 「まきむぅとレズビアンライフ」 powered by Ameba

この写真

左側にいるショートカットの子が、わたしの大事な妻です。

フランス3:ベトナム1のクォーターで、わたしより4つ年上、身長はぴったりおんなじ。とてもきれいな日本語・フランス語・英語を話します。

日本での共同生活と、双方の家族への挨拶を経て、いまパリで国際同性婚をし、ふたりぐらしを始めました。


あらためて、彼女のことを紹介させていただきたいと思います。

あひる交際のきっかけ



動画:18:00くらいから彼女の話をしています


わたしの一目ぼれだったの。

ガールズオンリーのクラブ会場で、後を追いかけて声をかけました。

「素敵ね!」

「ありがとう。一緒に踊る?」

繋いでくれた彼女の手は、初対面の人なのに、とても自然で温かかった。

「ひとりで来たの?」

「ひとりで来たよ」

「わたしもだよ」

ひとりでいたのが、その日から、ふたりになりました。

デートを重ね、いつしか共同生活をはじめ、やがて彼女が、フランスでの結婚を持ちかけてくれて、

$牧村朝子 オフィシャルブログ 「まきむぅとレズビアンライフ」 powered by Ameba

そのままずっと、いっしょにいます。


あひる森ガールちゃん

$牧村朝子 オフィシャルブログ 「まきむぅとレズビアンライフ」 powered by Ameba

彼女は、フランスはブルゴーニュ、人口たった100人ほどの村で育った、

ガチ森ガール

です。

$牧村朝子 オフィシャルブログ 「まきむぅとレズビアンライフ」 powered by Ameba-ipodfile.jpg

「新しいオーブンに慣れてなくて、ケーキをちょっと焦がしちゃった(⌒-⌒; )」

$牧村朝子 オフィシャルブログ 「まきむぅとレズビアンライフ」 powered by Ameba

「森の小道で、小鳥がお母さんを待ってたよ。」

$牧村朝子 オフィシャルブログ 「まきむぅとレズビアンライフ」 powered by Ameba

「食べれるキノコがみつからないよ(´Д` )」

$牧村朝子 オフィシャルブログ 「まきむぅとレズビアンライフ」 powered by Ameba
「心を落ち着けて静かにすれば、リスも逃げないよ。」

$牧村朝子 オフィシャルブログ 「まきむぅとレズビアンライフ」 powered by Ameba
「恐がってる馬がいたけど、優しく話しかけたらこっちに来たよ。」

などと、いつもガチな森ガール発言でわたしをびびらせてくれています。

フランスに日本のマンガを紹介する仕事をしている彼女。

たった15歳のときから日本語の勉強を自分で始め、夢をかなえて日本にやってきました。

大好きなことに向けて努力を惜しまず、やりたいことを仕事にした彼女を、わたしは尊敬してやみません。同時に、彼女のこれからの人生を、すこしでも、わたしの手でより幸せなものにできたらと思います。

思春期のときのわたしは、女性に惹かれてしまう自分が嫌いでした。
いつか男性と結婚しなければいけないと、強く思っていました。
お付き合いした男性の心は好きでしたが、体を愛する事がどうしてもできず、「自分は男に興奮できない劣等な女だ」と考えて苦しんでいました。

男を愛することができる女になろうと、たくさんたくさん、努力をしました。「同性愛者ではない自分になろう」と。「自分はレズビアンなんかじゃない」と。男性とお付き合いし、男性の心やからだについての本を読み、料理教室に通って、"花嫁修業"をしました。杉本彩さんに憧れて、「ああいう、男をとりこにする女になりたい」と思い、ミス日本にも応募して、彩さんの事務所に手紙を書いて所属タレントになりました。

だけれどこの経験を通して、気づきました。「同性愛者ではない自分になろうとする」行為は、努力なんかじゃない。ただの自己否定だって。

彼女との結婚が決まり、杉本彩さんにご報告するとき、わたしは事務所解雇も覚悟しました。彩さんがタンゴを通して表現されている「男と女」の世界観に、レズビアンであるわたしはそぐわない。そう思ったのです。ところが、彩さんはこうおっしゃいました。

「芸能活動は、社会に対してのメッセージがないとやる意味がないのよ。あなたは思春期にたくさん辛い想いをしたみたいだから、そういう子たちがこれ以上増えないようにすることがこれからのあなたが活動する意義だし、カミングアウトした意義なんじゃないのかしら」

そうおっしゃった彩さんの優しい表情に、わたしは気づかされました。自分を苦しめていたのはなにより自分自身だったのだと。

あひる素敵なひと

自分の家族と、杉本彩さんに挨拶を終え、そしてフランスに渡り、彼女のご家族に挨拶をして、帰り道。
彼女のお母様が運転する車の中で、わたしは、彼女とわたしがいままで生きてきた日々のことを考えました。

「素敵ね!」

はじめ、日本で彼女にかけたこの言葉は、一目ぼれから始まったものだったけれど、

「素敵ね!」

いま、フランスで彼女のご家族と、故郷ブルゴーニュにふれて、わたしはあらためて彼女に言いました。

「ありがとう。ひとりで来たの?」

彼女はわたしに、出会った日のように、そう言ってくれました。

$牧村朝子 オフィシャルブログ 「まきむぅとレズビアンライフ」 powered by Ameba

とっても素敵な、大事なひとです。