今日はウエストハリウッド!レズビアン専門資料室に行って来ました
撮影:tさん
アメリカ4日目!
カリフォルニアは毎日緑がまぶしくて、
毎日素敵な出会いにあふれてるわ。
まきむらよ。
今日は なんと レズビアンの歴史専門の資料室
June L. Mazer Lesbian Archives
に行って来ました!!
図書室・会議室・視聴覚室を備えた立派な資料室です。資料および運営費はすべて寄付で、運営は主に定年退職後のボランティアの方が行っているのだそう。
案内してくださったMさんとJさん。
カリフォルニアには
黒人女性が白人男性のレイプに抵抗したらなぜか逮捕された事件とか
ゲイであることを公言した政治家が公衆の面前で射殺された事件とか
言うなれば「女性を愛する白人男性」以外の人々が、たいへんな抑圧のもと、それでも戦ってきた歴史があります。
英語で、「レズビアンやゲイなどではないけれども、理解を示す人」のことをアライ(ally)と言い、これはもともと「味方」「同盟」という意味の単語です。そんな単語が残っていることからも、歴史を感じますね。
戦いのすえ、カリフォルニア州は一度同性婚OKの州になりますが、そのわずか4ヵ月後に決定が覆されてしまいます。いまは、「合法だけれども、新たに手続きはできない」という不思議な状況です。
Jさんは、カリフォルニアが勝ち得たその4ヶ月の自由をのがさず、かねてからのパートナーとご結婚され、いまに至るそうです。いまはお仕事をリタイアされ、お二人そろって資料館でボランティアをなさっています。さきほどの、ゲイの政治家ハーヴェイ・ミルクが射殺されたニュースも、リアルタイムでご覧になっていたそう。
そんな時代のもと、パートナーとともに愛を貫かれた半世紀は、本当に簡単には語りつくせないご経験だったと思います。
「ウエストハリウッドのように、
ゲイやレズビアンやいわゆるストレートでない人たちが集まって暮らす街は、
必要だと思うのよ。そこに来てもらえば、『あれ?いいやつらじゃん』ってわかるから」
そうおっしゃるJさんは、誇りに満ちていました。
「日本はまだまだ、こういう自由な状況だとはいえないかもしれないわね。
でも、ウエストハリウッドだって20年前はそうだった。
けど、必ず良くなるの。何十年かかったって、毎日すこしずつ、必ず良くなるからね。」
そういって見せてくださった雑誌の表紙には、お年を召した女性の笑顔とともに、こう書いてありました。
「86歳。レズビアン。わたし、幸せよ」
観に行ってみたーい!という方も、なかなかアメリカまでは大変だと思います。許可をいただいて、ちょっと資料を撮らせてもらったので、
・世界最古のレズビアン専門雑誌
・すっごいレズビアンな感じのマグカップ
などなどを、また明日のブログで紹介させていただきます!