次回ニコ生:日本の学校におけるセクシャルマイノリティへのいじめについて | まきむぅとレズビアンライフ.*゜* 牧村朝子オフィシャルブログ powered by Ameba

次回ニコ生:日本の学校におけるセクシャルマイノリティへのいじめについて

まきむらよ。

突然だけど

あなたは18歳以上かしら?

もしそうなら

レズビアン いじめ」で検索してみてください。

やたらAVばかり出てくるのがわかるわね。

では こんどはこれを英語にして

lesbian bullying」で検索してみるとどうかしら。

各界の著名人が、ゲイ・レズビアンをはじめとした少数派の若者に向けてメッセージを送る

いじめ対策チャンネル「It Gets Better Project」をはじめ

いじめ問題に向き合うWEBサイトがたくさん出てきます。



私が言いたいのは、アメリカがいいとか日本が悪いとかそういうことじゃないの。

レズビアンに対する差別が、

日本では「レズビアンはAVとか二丁目にしかいない変態」として描かれる形で

アメリカでは自殺者を出すぐらいの深刻ないじめという形で

イラン、サウジ、ガンビアでは死刑にもなりうる犯罪扱いという形で

そのほかの国でも、犯罪扱い/病気扱い/変態扱いなどさまざまな形で

いまだに残ってしまっているという事実を指摘したいのよ。



特に日本では、いじめや差別が目に見えないのが特徴的。

例えば「レズビアン いじめ」で検索してもAVしか出てこないので、

思春期で悩んでいる女の子が「私って気持ち悪い変態なんだ……」って

ひとりで抱え込んでしまう危険性があります。

マスコミが「ゲイ疑惑」だとか、考えの浅い言葉の使い方をするのも一因ね。

私も小学四年生で女の子に初恋して失恋して以来、

私は女の子しか好きになれない気持ち悪い人間だ、治さなきゃ、男の人を好きにならなきゃ

……と、誰にも相談できずに12年間、一人で抱え込み続けました。

よくradioheadってバンドの「creep」って曲を聴いて泣いていたわ。



「君はとても美しい。でも自分はキモいしクズだから、君には届かないよねごめん」っていう歌よ。



差別は、言い方は悪いけど、仕方のないことです。だって人間、自分と異なるものは恐いもの。

世界に「ここからここまでは正常、ここからここまでは異常」っていう線を引いて

その中だけを安全と信じて立てこもるのは、動物のなわばりにも似て、もはや人間の本能です。

だから差別が完全になくなることはありえないし、差別する側もまた弱さを抱えているといえる。

よって、私は人に「差別思想をもつな」というつもりはありませんし、言った所で無理だと思います。

お願いしたいのは、自分の弱さを見据え、なわばりの外と関わる勇気がないのならそれを自粛すること。

「自分が正しい!」「同性愛者を矯正してやる!」「悪い遺伝子を排除しろ!」だとか

「差別主義者こそが死刑になれ!」「差別される苦しみをお前も思い知れ!」だとか

そういう肩肘張っちゃってる行動をやめてもらうことです。

差別する側も、きっと苦しいはずなのよ。だって、狭いなわばりに閉じこもってるんだもの。

私も前、彼女とデート中差別的な暴言を受けたけれど、

まったく対話ができず、主張ばかりする人だった。なんだか孤独な人に見えたわ。



だから「差別は、差別する側の弱さが原因であり、もはや人間の本能ともいえる。

できることといえば、差別を受けた当事者が傷を癒せる安全な場所の確保、

それから差別の根源となる"無理解"を埋める活動だ
」というのが私の考えです。



$その日の海を見るまで -牧村朝子のブログ-

3/31、中高生の皆さんも参加しやすいであろう16時から、

日本の学校におけるセクシャルマイノリティへのいじめについて話し合いの場をもちます


私の考えは上で述べたとおりだけど、他にも多様な意見があるでしょうね。

・セクシャルマイノリティへのいじめは何が原因で起こっているか

・セクシャルマイノリティへのいじめに対してどういう対策がとれるか

この2点について、ぜひ

こちらのメールフォームから送ってください。

コメントやツイッターでもいいわ。どうぞよろしくお願いします。



前回のニコ生では、同性妊娠/出産について考えていきました。

妊娠/出産を考えるにあたり、いじめの問題というのは避けて通れないものです。

世の中に子どもを産み落とすとき、親は、子の幸せのために努力はできても、約束はできません。

差別や偏見が満ちた世の中に子どもを産み落とすというのは、両親が同性でも異性でも同じこと。

大人も子供も同性愛者も異性愛者もそのどちらでもない人も、みんな等しく社会の一員ですから、

私たちができるのは、せめて世の中をもうすこし、ふんわりふっくらさせることじゃないかしら。

ちょうどベビーベッドを整えてあげるみたいに、あらゆる人間をふんわり受け止められる社会に。

これが、これから生まれてくる子ども達に対してせめてできることだと思うし、

今生きている私たちひとりひとりにも、幸せをもたらしてくれる気がしています。



曜日で更新するっていったのに、ぜんぜんできてなくてごめんなさいね……ガクリ

追って、前回のニコ生のまとめと、コメントのお返事の記事も上げていくつもりです。

もうちょっと時間をくださいね!



$その日の海を見るまで -牧村朝子のブログ-

※18:30、追記。

なんか私がAV叩きをしているように見えかねないけど、

私個人は、ポルノはポルノで必要なものだと思ってますし、批判するつもりはありません。

性欲を持つことはおかしなことじゃないし、満たすのにに何かツールが必要なら使えばいいだけよ。

但し、いわゆる「レズモノAV」を見て「実際のレズビアンもこうなんだぁ、へー」って思わないでください、ということだけは言わせておいてね。男性の性欲のためにポルノなどで表象される「レズ」と、実際の「レズビアン」もしくは「ビアン」というのは、もはや別の存在といっていいくらい違います。