公園からの帰り、小学生が下校するなかにまじってベビーカーを押していた。
すると二人の男の子が後ろから走ってきて、ベビーカーの前で振り返る。(轢くぞ)
「ぜんぜん可愛くない」
そして去っていった。
私の顔をチラチラ振り返りながら。
きっとすごい複雑な顔をしてたんだろう。
そりゃそうだよねー
ナンパどころか、いきなり振り向いて「ブス!」って失礼すぎるもんねー
こっちは天使だとおもって育ててるんだよ!
しかし私は昔、もっと酷いことしたのを思い出した。
小学校1年生のとき。
隣の席に山田くん(仮名)という男の子がいた。
山田くんは、お勉強ができる方ではなかった。
忘れ物も多いし、私だってバカなのにその彼には勝っているつもりでいた。
バカほど順位をつけたがる。
今も多分変われてはいないけれど、本当に傲ってた。
そして、授業参観日。
内容は忘れたけど、お母さんが子供の席まで来て一緒に何かしましょうって時間。
山田くんのお母さんが、山田くんの席まで来た。
その時私は言った…
「山田くんって、ダメだね~」
山田くんのお母さんは返事もせず、私を見た。
睨むとか敵意の表情ではない。
ひきつった笑顔の、悲しい表情…
それでも私はそんなこと気になんてしないで、
言ってやった!
こんなこと言われちゃった山田くんは家で怒られて、少ししっかりすればいいんだ。
なんて思ってた。
それから少し時はたって二年生になった。
二年生はクラス替えがない。
もちろん山田くんとも同じクラス。
ある日先生が言った。
「みなさんに大切なお知らせがあります。
山田くんのお母さんが亡くなりました。」
「とても悲しい思いをしているので、寄り添ってあげましょう」と。
なるほど彼は学校には来ているけれど、朝から机に顔を埋めている。
その時はなんとも思わなかった。
でもそれが、少しずつが引っ掛かっていて、
大人になってなんて酷いことをしてしまったのだろうと思う。
体調悪い中、やっと息子の事業参観に来たのかもしれない。
でも、その日は1日嫌な気分になったよね。
残り少なかった親子の時間に、私が無駄な黒点を残してしまった。
私を嫌悪しながら、
息子を心配しながら、
亡くなっていったのかな…
山田くん本人だって、授業参観の思い出は一生変わらない、「悲しい顔のお母さん」になったのではないか。
誰も幸せにしない発言はするべきでない。
無駄な一言のために、人に取り返しのつかない傷をつけるかもしれない。
自分もこれからずっと、一生思い出して、後悔することになる。
今回のことも私がしたことへの罰だと思えば、少しは気が楽になる。