大学病院から帰宅後、受取った紹介状に書いてある病院に電話をかけてみた。
診察申込書の受付はするが、実際に診察出来るのは8か月後になるとの事だった。
紹介状がある事を伝えても状況は変わらなかった。
今すぐ診て欲しいのに、8か月も先なんて馬鹿らしいと思い、
「じゃあ、いいです」と言って、電話を切ってしまった…
この時の私にはまだ娘の深刻さもあまり伝わっておらず、精神科や心療内科・小児精神科を受診するには腰が重かった…
夕方、職場の先輩にラインした。
職場に一人でいいから、私の理解者を作っておきたかったのだ。
「個人的な事だけど、込み入った話をしても良い?」と聞くと、すぐに
「いいよ」と言ってくれた。
先輩は私と同年代で、子供たちも一つ違いの男女で話がしやすかった。
息子が『起立性調節障害』という思春期の病気になった事、娘が『思春期性の自律神経失調症』と診断されて現在不登校である事など、私が置かれている状況を全て伝えた。
先輩は静かに受け止めてくれ、
「話を聞く事しか出来ないかもしれないけど、協力出来る事があればするよ。」と言ってくれた
それから上司にも、子供たちが病気になった事と今まで通り仕事をするのは難しくなる事を伝えた。
※起立性調節障害(OD)
自律神経の働きが悪くなり、起き上がった時に脳への血流が低下する病気
午前中に体調が悪く、午後には元気である事が多い病気
息子の場合は午前中頭痛が酷くて起きられない、急に立ち上がるとほぼ毎回立ち眩みを起こしていた。
夕方には元気になり、部活動に参加出来る日もあった。