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梔のかほり

霧雨の濃い、そんな季節に溶けていきたい。そんな言葉

最初の一言は簡単だった。


少し人見知りな貴女


愛想良く振る舞おうと必死な私


そんな二人が出会い


たくさんの時間を共に過ごし


そしてお互いの距離が程良くなって


心地よく


心苦しい


この気持ちが昇華されることはあるのか


今以上を求めるならば


私は「たくさん」を失うだろう


そして貴女も


「たくさん」を失い


お互いを得る



貴女との未来は


誰よりも透明で


いうなれば蒼穹


なにも見えなくて


全てが見える


そんな魔力が秘められた貴女


狂しい程愛しい


どうか、どうか

赦されるならば


私を壊して


貴女を壊したい



そして二人で。