宮内串戸駅は広島県にあります。新幹線で広島駅まで、そして岩国方面へ約20分で到着です。
「ここか。」と独り言を言ってまずは記念の写真。
待ち合わせの車に乗り込んで「お昼行きましょう」と出掛けました。すごいですね、4階が駐車場、1から3階がストアというでっかいスーパーマーケット、「飲食街があります」、というのでついていきます。「とんかつはどうです」というので、断る理由もありません。「では、定食で」と予算がついていることを知っていますが、遠慮がちに返事します。
1時間も雑談ができるというこの実力、営業には欠かせないですね。「次も会いたい」というお気持ちを頂ければ、この仕事はどんどん続きます。
「宮内串戸って初めてですが、大きなスーパーですね」「広島駅から約20分ですから、なんというかベッドタウン、廣島に十分通勤できますし、こうやって人が集まります」という説明に納得。先日京都に行った話をふったところ、観光地の話題になって、安芸の宮島がこの辺りで、二駅目ですね、ここからと教えてくれました。「あの有名な、そうなんですか。」「ええ、フェリーで行くんです。」と。フェリーで行くところなんだと心の中でメモする。
「行ってみたいですね。」「そうですよね。早く終われば、十分いけますよ」
そうだ、本日の業務は早く終わる、ことにしようと決める。
3時半、宮内駅到着。駅員に聞くとこれがまた親切。「エレベーターに乗って地下に下りて、上にあがるとこの道の横断できますから、真直ぐに見えるあの屋根がフェリー乗り場です、と。
どんどん歩いていくと、そこはフェリー乗り場。小学生の団体が時間待ちをしている。乗車券の自販機があるので、近づくと往復360円とあるが、お札を入れる箇所が見つからない。
しばらくすると声が飛んできて「そこ、光っている所、その下」と係員が声掛けしてくれた。お年寄りとして同情されたか、指導されるべき存在としてマークされたのか。3時半フェリー乗船。
10分ぐらいで到着。それなりの方向へ歩くと、そこは海岸通りで、ぐるっと浜辺の道沿いの道で、ところどころにでっかい動物がいたが、よく見ると鹿、大人の士かはこんなに大きい。どてっと座り込んでいる。パラパラと鹿がいる。
中学生や小学生の団体で混雑しているお土産売り場がずらっとつらなる通りを抜けていくと「あっつ、あれだ」と遠くに見えてきました。ちょうど干潟の時間帯で、海水がない状態です。これは、フランスにあるモンサンミッッセルによく似ています。規模はフランスの方が大きいのでしょうか。ぐるっとお城をめぐるほどの規模でした。干潟も遠くの方へ伸びていましたし、構内に列車が整備されています。
しかし、こちらも世界遺産なのだと思います。壮麗な構え、平安貴族が建立したのでしょうか。今に伝わるというのがすごいです。時間というか歴史というか、何となく言い難いものが、です。
入場料300円でした。ぐるぐるとした回廊を進んでいきますと、そこはまた回廊、中央部辺りに拝殿があります。拝殿からは海に向かって回廊が設けられ、ずずっと最先端まで進み、今度は振り返って本殿をながめました。
回廊に戻り、どんどん進みますとそこは出口です。
今度は、神殿の裏側をめぐって、もとのフェリー乗り場まで同じ道です。めぐり合わせかな、乗り場についたときにちょうどフェリーの出航の時間です。
このとき、往復券をリックサックのポケットに入れなおしたことを忘れてしまって、「ああ、最低だ」と心の中でつぶやく。片道切符180円を購入。
もみじ饅頭は、新幹線広島駅構内で購入。すごいおいしい。
一人旅だから会話もなく、あまり楽しいとは言えない。この状況は何とかしたいです。