フラメンコ ビール会 | mmmの 『 Art de vivre 』  Diary♪

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『 Art de vivre 』  ・・・・  アール・ド・ヴィービル・・・・
生きている芸術・・・生きるなかにこそ アートがある・・・のような意味でしょうか??

そんな考え方に 少しでも近づけるよう、 目指して生きていきたいデス♪

ゆうべは   フラメンコのメンバーと
夏の飲み会!


大せんせと、
 前のせんせも 徳島の阿波池田から
泊まり込みで参加❤️
みんないい人ばかりで 楽しい❤️
有り難いことです。


その、 自宅から車で30分の 安芸市での
フラメンコサークルとの出会いには
あるひとりの女性との再会からでした。


長い話しになるのですが
自分の記録のために  残します。




その素敵な人・博子さんを知ったのは 30数年前……… 

ジャズダンスをしていた頃に、スタジオの公演のリハに 
安芸市のクラスから来ていた人達の中で ひときわ、輝いていた人でした。 

私より 丁度一回り年上の、今で言う  『アラフォー』 ウインク 
当時、独身26才くらいだった私にとって 『アラフォー』は、
すでにオバハン…(*≧∀≦*)
まだ想像出来ない年齢… 
こんなに若々しい人もいるのね…と、印象的でした。 

普段は安芸クラスの人とは会う事は無いので、何回かの公演や リハで見かける程度で 
話す事もないまま、ダンスも止めた後は 会う事もありませんでした。 


その後、再会したのは 15年程も経った 私が41才くらいだから、 
博子さんは53才くらいの頃、 
久々に (よさこい以外の踊りを(;^_^A) 踊ってみよう …と 
フラメンコの初心者クラスの広告を見て行ってみた時、 
そこに 博子さんがいらっしゃいました。 

あちらも私の事を覚えてくれていて、1年半ほど そのクラスでご一緒しました。 
ジャズダンスの時とは違い、月2回レッスンでお会いするので 
親しく話す機会も増え、 すごい明るい晴れ、素敵な人柄に魅かれました。 

それだけでなく 50過ぎてるのに、とても見えない(≧▼≦)、 
絶対40前半…に見えるような美しさ アンド チャーミングな方 

安芸市でも、お商売(眼鏡店)の奥さまだし、 若々しくて有名な方なので 
その噂は (コスメ化粧を扱ってる人を介して) 私の町にも聞こえていました(*^_^*) 

『美への こだわり』とか、 
ダンスをやってた頃、練習のためと、 全身チェックのために 
壁に鏡を貼ったけど、それが 『寝室』だったからあせあせ(飛び散る汗) 
工事の人にバカウケしたんだって~ (;^_^A(@_@;)…とか… 

外見の『美』だけでなく 心も美しい博子さんを知るごとに、感動しましたっ(≧▼≦) 

『スタイルも変わらないよねー』 
…と言うと、『病気しちゃって、太れないのよー』と笑ってらっしゃいました。 

そのフラメンコは、あまりにも進度が遅く、 
早く教わりたかった私はつまらなくて  また私事も忙しくなり、 
博子さんも同じ頃、止められたと思います。 

その時のレッスンで、忘れられない事は 
先生が   『スカートの下に、スパッツをはいてる人は 
スカートを脱いでくれたら足の動きが見えるんだけど…。』 
…と言ったとたん、秒速!!で サッ…と スカートを脱ぎ捨てたのが、博子さんただ一人。 

若い人も多い中…  おぉ~(◎-◎;) ホント、見事な速さ!…でした。 

私はスパッツをはいてなかったから、脱がないけど 
仮にもし、はいていたとしても  あんなに潔く脱げるか? 
絶対に 『周りの人を見る』 と思う。 

ますます尊敬してしまい、見習いたい…と思った私でしたっっっ。。。('∀'●) 


そしてまた数年後・・・・ 
私が49で、 博子さん、アラ還 の61才。 


その数年前から、また別の初心者フラメンコに通ってた教室が 
どうもややこしく、内容もイマイチつまらないので 
思いきって博子さんに電話をし、 
安芸でやっている…というフラメンコの文化祭を見に行き、紹介していただきました。 

『調子が悪くて今は踊ってはないけど、顧問をしてるの^^』 と、その年の忘年会に来て 
(さすが、そんな 『ファッションリーダー』(精神面も含めた) が居るだけの事はあって 
安芸の先生はじめ、みなさん気持ちのいい方達。。) 

その時、 博子さんの古い友達の方が 
『還暦って言うと、知らない人は みんながビックリするから、 
わざと博子さんの歳を言い振らしてるのよー』 

…と言うくらい、40代にしか見えない(≧▼≦) 

ハッキリ言って、私より   お肌きれい(≧▼≦)ぴかぴか(新しい) 
で、若々しい! 
いや、若々しい と言うよりマジ 『若い(≧▼≦)』…ホント… 

ただ肌が綺麗…とか着る物だけじゃなく、話し方やその内容、 
垣間見える考え方…など、トータルで そんなイメージが感じられるものなのでしょう。 


続いて…お友達が 
『あなたはゼッタイ、癌に勝ってるわ!』 

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ずいぶん前から悪かったのは 癌だったのね………………
………だけど、本当に、ゼッタイ勝ってるわ!! 


博子さんも 近年、再発後の手術の時 

『手術の検査の時に、古いパンツは恥ずかしいから 
手術用に 新しいパンツを買ったの~ 
レースと刺繍がいっぱい付いた「紫」のパンツでー…』あせあせ 

『それで、手術助手の先生が紫のパンツと顔を見比べて 
(目立つシミ・シワも無く若々しいから) 
本当に60前か? …って、病棟から担当医とナースさんを呼んで 
本人確認させたんだって~~』 ^^ 


…と、ケラケラ笑っていました。 ^^ 

その夏、フラメンコでビアガーデンに行った時も 
ご主人との2ショットの ラブラブハート達(複数ハート)『待ち受け画面』(ありえん・・・アラ・カン) 
を見せてくれ、何かのパーティー時らしく、肌を出したドレスが似合って 
それはチャーミングな博子さん。 


その年の文化祭 (私の、フラメンコ・デビューステージ) は 
又、入院してるから…と見に来て貰えなかったけど DVDを見て 

『随分久しぶりの舞台とは思えず、メリハリがあってステージ映えするわぁ~ 
これからも頑張って~♪♪』 …と、言ってくれていたのが、嬉しかった。。。 




訃報を聞いたのは、2月も、大分過ぎた頃でした。。。。。 


再発から数年、明るく治療に頑張っていたけど 

その暮れから、……… 
ご自分の意志で 
ホスピスに入院したのだそうです。 

ホスピスの先生も 
『こんなに穏やかで 明るい患者さんは初めて』…と仰ったそう。 



『ダンスやフラメンコを通じて、親しい友達も増え、色々、楽しい人生だった。 
私は、思い残す事は何も無い。 
だから私は必ず、生まれ替わる。。 

そして、またあなたと結婚するわ。』 
と………。 

自分の事より、 残されるご主人やご両親のことに 気配りされていたのだそうです。 

孫も5人もいらっしゃったけど それよりも、年老いたご両親や、 
残るご主人の気持ちを思いやっていたのでしょう… 


帰宅した博子さんに会いに行った先生やお友達が 
ペチャンコになっていた前髪を ふわっとカールさせてあげたら 
シワひとつ無い、いつもの博子さんと まるで同じだったそうです。 

メイクもお友達に頼んでいて、治療で睫毛が薄くなってイヤだから 『つけ睫毛も』 と。 

本当に、 闘病したとは思えない 
ふっくらと、まるで少女のような 可愛らしい寝顔でした。 
口元は、微笑んでました。。。。 


遺影もご自分で選ばれたのでしょう。。。 
鮮やかな緑の着物で 斜めから振り向いたショットで 
とっても粋で、美しい写真でした。 



ご主人も、 『最期まで笑顔の素敵な妻でした』  と。 



私もまた是非とも、 

生まれ替わった来世には 
もう一度お逢いしたい…と思っています。 



これからの人生… 

こんなにも  人の心を揺さぶるような 生き方が出来るのだろうか……… 


いや… 
ほんの少しでも、そんな風に生きたい。 

いつも書いてる マイ・テーマ… 

つよく ぴかぴか(新しい) 

やさしく ぴかぴか(新しい) 

うつくしく ぴかぴか(新しい) 


本当に、それを教えてくれた方でした。 

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