帰還育った町は丘の上クロックスサンダルを履いてポケットに手を突っ込んだままあくび澄んだ空気と小さく光る生駒山几帳面に整えられた家々短い針が7を指すどこからともなく晩御飯の香り広い空を見上げると北にはおおぐまが歩き幼いこぐまの尾の先には動かぬ星が光る退屈だった景色は美しく輝いて見え澄み切った空気が荒れた心に染みる頬を滴る水が足元にぽたり敷き詰められたアスファルトの隙間に染み込んだ