友達に薦められて「奇跡のリンゴ」を読んでみました。
NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」で紹介された、青森のリンゴ農家・木村秋則さんの伝記です![]()
自然の力はすごいっ
無農薬・無肥料の土地でもリンゴ自身が持つ生命力で育っちゃうんですね。
もちろん、ちゃんとリンゴが実るまでには木村さんの身を削る努力があるわけですが
「自然」の中に生ける人為的なものはやがて限界を迎えるものだ
っていうのが著者のメッセージだと思います。
そもそも「農業」自体が人為的なものなわけで、
その人間の生業をジャマする害虫なんかを、駆除する形で「人為」の極みに達してるわけですねー![]()
自然は、ボクら人間が思いもよらないくらい複雑に絡み合って
ボクらが感嘆しちゃうくらいうまいサイクルを創り上げてるんですね。
木村さんのリンゴも
堆肥を与えるのではなく、土を山の中にあるような微生物たっぷりのものにして雑草もそのまま繁らせて育てると
ギリギリの栄養分を自分で上手く使おうとするんだって。
農薬という文明の利器を使わずに、「自然」を追求することは
歴史への逆行なんじゃないかって思ってたけど、
自然とうまく付き合おうとすることは逆に先進的なことなんじゃないか・・・って思い直してみる![]()
今は時季じゃないけど、実家のリンゴ、食べたくなったなぁ![]()
ところで
木村さんが最終的に奇跡を起こすきっかけになった閃きに
「今までリンゴの木の見える部分しか見てなかった。本当に大切なのは見えない根っこの部分にあった」
みたいな一節がありましたが、
今まで表面しか見てこなかった我が家のトイレ。
引越し準備してて、本当に落ちにくいものは見てない部分にあったことを実感します。
・・・はー・・・万物に通じるなぁ・・・![]()