「長さ変えずに軽くしてください。」
「梳けるだけ梳いてください。」



これは、美容師をしていたらよく言われることですが、




だからといって、言われるまま髪の量を梳きまくってしまう美容師もどうかと思います。





いくら髪の量を梳いて減らしたとしても、
毛根の量が減るわけではありません。
根元の毛の量は多いままです。
そして、梳くということは中に短い毛がたくさん増えることになるので、下手に梳くと逆に広がる場合もあります。
思いっきり梳いた髪が伸びた時、これまた大変です。


根元の毛量は多いのに
毛先はスカスカ



その状態でも、お客様はまた同じ事を言われます。



「長さ変えずに思いっきり梳いてください。」と。



毛先を切らずに量だけ梳く事を続けると

↑最悪の場合、こういうことになります。





今回ご来店のお客様もそうでした。
「長さを変えずに量を減らしてください。」


見ての通り、毛先はすでにスカスカです。
そして、心の中でこう思うのです。




誰だよ
こんなにむやみに梳いた奴は









あ、私か。






そして、遠い目をしてさらに思い出す。
「こーんなに髪の毛減らしましたよ!」と、
落ちた髪の毛掃き集めてドヤ顔した様な…





あぁ…。
梳くだけ梳いてドヤ顔してた過去の自分を殴ってやりたい…。
と、思ったところで後の祭り。





なので、それはちゃんと説明します。
そして、今回は量を梳かず長さを整えるのみにしました。








そうして整えたのがこちら↓
10代 小学生の頃からご来店のお客様
いつもありがとうございます 感謝




今回切った量はこれだけ↓





切る量はこれだけでも、見た目のシルエットはかなりスッキリするし、髪も扱いやすくなります。











最近は、いくら希望されても
むやみに梳くということはしなくなりましたのでご安心ください。






20数年美容師やってて
最近て。