まさか自分に、こんなことが起きるとは思わなかったのだけど、
ある日起きたら、職場に行けなくなっていた。
休もうということは、しばらく前から深刻に考えていて、
病院で診断書も受け取っていた。
それで、その日は、上司と今後について相談するつもりで、
前日に、デスクの中に診断書を入れて帰宅し、
普段通り悩みながら眠りについた。
そして起きたら、もう限界だった。
通勤に正味2時間かかる長い道のりを、あそこを目指していくために、
体を動かす意味が、どこにも見当たらなかった。
これはやばい。
やばいぞ。
そう思いながら、早2ヶ月。
世の中では、色々なことが起きた。
その度に、影響を受けた。
考えて、考えて、考えているうちに、
時間だけが経った。
まだ心はぺちゃんこだ。
でも長らくぺちゃんこだったのだから、
仕方がないと、
思えるまでには、なってきた。
考えるのを、止めなければ、
考えは、進む。
という、当たり前のことにも、
納得しはじめた。
ちゃんとした問いになる前に、
問いへの答えを、心はキャッチできる、
ということも、知った。
もう十分だと思ってきたけれど、
今日は、もう少し前へ、進めそうだと思えた。
だから、記録を、残そうと思う。
人生100年時代。
あと60年も生きられるだろうか。
生きたいだろうか。
それは、わからない。
わからない道を記録したいと、
今日は、思えた。
小さな一歩。
私には、記念すべき一歩になる気がする。
題名は、いつも衝撃を受ける坂元裕二さん脚本のドラマ『カルテット』で知った、
「人生は、上り坂、下り坂、まさか」
から。
