最初の旦那と離婚した時、もう二度と結婚はしないだろうなぁと思っていた。

私には結婚は向いてない、そう勉強したつもりでいた。

なのに、どうして旦那さんとあんなに結婚したいと思ったのかな。

再婚する時の条件として思っていたのは

『子供の居ない人』
『働かなくてもいいよと言ってくれる人』

再婚しないの?と聞いて来る人達に、いつもそう答えていた。

もちろん旦那さんにも。

『じゃあ俺とは結婚できへんな』
『そうやね』

というのも、旦那さんには前の奥さんとの間に成人した三人の子供がいた。

親の都合で離婚した罪悪感もあったのか、子供のお願い事は、きちんと答えていた感じだった。

成人してからは、旦那さんに頼る事も少なくなってきて、それを誇らしげに語っていた。

『自分の稼いだお金は自分で使う。子供達に残そうとは思っていない。子供達も成人して養育費も終わってる。老後は優雅に暮らしたい。』

旦那さんにそう言われた事も、結婚を決めた一つになったと思う。


だけど…

子供の一人も居ない私は、結局のところ子供のいる親の気持ちは解っていなかったと今では思う。

親にとって、子供はいつまでたっても子供であって、子供が望むのであれば出来る限りの事をしてあげたいと思うのが一般的な親の考えだと思う。

私も両親から沢山の愛情を注いで貰ってる。

血の繋がった姪っ子には、全ての願い事を叶えてあげたいと思う。

なのに…

どうして旦那さんが子供にする事を、快く思えないのだろう。

子供に残さないじゃなかったの?
援助はするって事?

私にも子供が居たら、きっと同じ事をしてる。

なのに…

再婚の条件を取り止めたのは私自身なのに。