メメント・モリ 死を想え

よくCMで流れているものではなく、藤原新也さんのフォトブックのタイトルです


出会いは30年前

長野県の駒ヶ根美術館で常設されていた(多分)藤原新也さんの特集を見たことがきっかけです

私はその時妊婦でした


暗い部屋に映像化された写真が飾られ、文章が添えられていて、私は衝撃とも感銘とも言えないような感情に襲われました


そして美術館の売店で「メメント・モリ」の本を買い、それから折に触れ眺める私にとっての愛読書となっています


自分が産まれた時の懐かしさ(絶対に覚えてないのだけど)や、この世を去るときの気持ちが(それも定かでない)時空を超えて私の感性をくすぐります

言葉が稚拙で上手く表現できません

あー、なんだかんだ言っても、ここが原点でここが終着点なんだと思わせてくれます


あとがきで藤原新也さんが「本書メメント・モリは「花」である」とおっしゃってます


私のミスチル好きはここから始まりました

「メメント・モリ 花」というミスチルの曲は絶対に桜井さんが、この本の存在を意識したものだと信じて止まず

この本で何かを感じたであろう、その桜井さんの感性が好きだなと思ったのが始まりです

こちらの勝手な思い込みかもしれませんが


何の気なしに開いたそのページに、その折々で気づきがあります


「生きている」のは有難い偶然なのかもしれません


去年亡くなった父に手を合わせました