視聴はとっくに脱落してしまったのだけど、
購入してあったムック二冊が面白かった!
左の東京ニュース通信社版のほうが大判でオールカラー、
内容も詳細だったような気がした。
私がこの大河を見なくなった理由は、
やっぱり視聴前から気になっていた、
「ストーリーが受け付けない」から。
今回の物語(創作)の根本となっている
“紫式部と道長の愛”
数回は頑張ったけど、どうしようもなかった……
とはいえ、そこはNHK大河ドラマ!
衣裳やセット、時代背景など、本当に素敵!
*
一番興味深かったのは、私は書道をする人なんだけど、
題字・書道指導の根本知氏の見開き頁。
(以下特記なきは、東京ニュース通信社版より)
「平安時代のどの立場の貴族ならどういう字を書いていたか」
とか! めっちゃ知りたい!!
時折映像にも登場人物が書いてる漢詩とか、文字が出てくるでしょ。
それもちゃんと考えられている!
直筆の『御堂関白記』が残っていて有名な道長は、
序盤は下手な字。役柄の成長とともに上達していく予定とか。
私の好きな公任サマは、
「繊細な性格に合わせてちょっと丸文字だけど細い線の文字」
(ちなみに公任に関しても北山抄に直筆が一部残ってる)
ライバル斉信は、
「自信家だから右肩上がりの文字」
だそうな。
(三蹟の行成の美しさは有名すぎていわずもがなですが)
なんと、今回のドラマにおける、四者四様の筆跡の写真まで!
これは保存版っ!!
(ていうか大河ドラマ館に展示してそう……)
こんな深い話が載ってるとは思わなかったので、満足。
あとは、役者さんのインタビューとかで印象的なのは、
やっぱり大河ドラマだけあって、準備が本格的ということ。
これは両方のムックに載っていたけど、
主役の吉高由里子さんは、
・書道・琵琶・乗馬・舞・所作
とか稽古されたそう……ていうか羨ましい……!
主役二人(吉高さんと道長役の柄本佑さん)のインタビューでは、
平安時代の所作の注意点がいくつか話題になってた。
・袖から手を出さない
・歩いてるときも(走ってるときも!)、腕を振らない
・階段は全部左足から
・お辞儀するとき、手はつかない
私も気を付けようっ……と、ちがうか(笑)
平安時代のドラマいいねえ~。
ストーリーいらないから、こういうのだけのムックが欲しい。
*
それから、藤原公任ファン(町田啓太さんではない)なので、
公任サマについても少々。
町田くんインタビュー、良かったよ。
「自分の意思をしっかりと口にする人で、発言も大胆」
「とてもオープンだけど、「実は家では一人悔しくて泣いているんじゃないか」
「ブツブツ文句を言っているんじゃないか…」」
<F4>こと藤原男子4人組対談でも町田公任の話は楽しめて、
あの龍笛を一発で音出すとか、
乗馬の訓練もそこそこに打毬シーンをこなすとか、
斉信役の金田哲さんが「たぶん、貴族だったんでしょうね」だって!
私の中で公任は特にイケメンじゃなかったんだけど、
イケメン公任もありな気がしてきた(笑)
自分の中で、癖強すぎてもはや変人枠扱いだったけど、
冷静に見るとスーパー貴公子だもんね。
ドラマでこれから公任は、転機を迎える。
町田くんによると、
「もう俺は管弦や漢詩など文学とか芸術のほうが
政治よりも肌に合っていると自分で気づいていて、
ちゃんと変えられるというのは、すごいと思いますね」
町田くん、公任を演じてくれてありがとう!
非常に残念ながら、見てなくてごめんなさい……
ストーリー関係なく、公任名場面集だけあればいいのに(笑)!!!