視聴はとっくに脱落してしまったのだけど、

購入してあったムック二冊が面白かった!

 

 

左の東京ニュース通信社版のほうが大判でオールカラー、

内容も詳細だったような気がした。

 

私がこの大河を見なくなった理由は、

やっぱり視聴前から気になっていた、

「ストーリーが受け付けない」から。

今回の物語(創作)の根本となっている

“紫式部と道長の愛”

数回は頑張ったけど、どうしようもなかった……

 

とはいえ、そこはNHK大河ドラマ!

衣裳やセット、時代背景など、本当に素敵!

 

 

一番興味深かったのは、私は書道をする人なんだけど、

題字・書道指導の根本知氏の見開き頁。

(以下特記なきは、東京ニュース通信社版より)

 

「平安時代のどの立場の貴族ならどういう字を書いていたか」

とか! めっちゃ知りたい!!

時折映像にも登場人物が書いてる漢詩とか、文字が出てくるでしょ。

それもちゃんと考えられている!

 

直筆の『御堂関白記』が残っていて有名な道長は、

序盤は下手な字。役柄の成長とともに上達していく予定とか。

私の好きな公任サマは、

「繊細な性格に合わせてちょっと丸文字だけど細い線の文字」

(ちなみに公任に関しても北山抄に直筆が一部残ってる)

ライバル斉信は、

「自信家だから右肩上がりの文字」

だそうな。

(三蹟の行成の美しさは有名すぎていわずもがなですが)

なんと、今回のドラマにおける、四者四様の筆跡の写真まで!

これは保存版っ!!

(ていうか大河ドラマ館に展示してそう……)

 

こんな深い話が載ってるとは思わなかったので、満足。

 

 

あとは、役者さんのインタビューとかで印象的なのは、

やっぱり大河ドラマだけあって、準備が本格的ということ。

 

これは両方のムックに載っていたけど、

主役の吉高由里子さんは、

 ・書道・琵琶・乗馬・舞・所作

とか稽古されたそう……ていうか羨ましい……!

 

主役二人(吉高さんと道長役の柄本佑さん)のインタビューでは、

平安時代の所作の注意点がいくつか話題になってた。

 ・袖から手を出さない

 ・歩いてるときも(走ってるときも!)、腕を振らない

 ・階段は全部左足から

 ・お辞儀するとき、手はつかない

私も気を付けようっ……と、ちがうか(笑)

 

平安時代のドラマいいねえ~。

ストーリーいらないから、こういうのだけのムックが欲しい。

 

それから、藤原公任ファン(町田啓太さんではない)なので、

公任サマについても少々。

 

 

町田くんインタビュー、良かったよ。

「自分の意思をしっかりと口にする人で、発言も大胆」

「とてもオープンだけど、「実は家では一人悔しくて泣いているんじゃないか」

「ブツブツ文句を言っているんじゃないか…」」

 

<F4>こと藤原男子4人組対談でも町田公任の話は楽しめて、

あの龍笛を一発で音出すとか、

乗馬の訓練もそこそこに打毬シーンをこなすとか、

斉信役の金田哲さんが「たぶん、貴族だったんでしょうね」だって!

 

私の中で公任は特にイケメンじゃなかったんだけど、

イケメン公任もありな気がしてきた(笑)

自分の中で、癖強すぎてもはや変人枠扱いだったけど、

冷静に見るとスーパー貴公子だもんね。

 

 

ドラマでこれから公任は、転機を迎える。

町田くんによると、

「もう俺は管弦や漢詩など文学とか芸術のほうが

政治よりも肌に合っていると自分で気づいていて、

ちゃんと変えられるというのは、すごいと思いますね」

 

町田くん、公任を演じてくれてありがとう!

非常に残念ながら、見てなくてごめんなさい……

ストーリー関係なく、公任名場面集だけあればいいのに(笑)!!!