先日、森暢平『天皇家の恋愛』という中公新書を読んだ。
見ると副題が「明治天皇から眞子内親王まで」ということで、
近代に限定された書籍だった。
まあ古代史から始めたら範囲広すぎだよね……
(ちょいと前に山川の『恋する日本史』という本を読んだけど、
さすがに範囲広すぎて収拾つかないというか、
時代順に並んではいてもテーマは雑多だったもんな)
明治天皇以降の『天皇家の恋愛』を読んで
いちばんインパクトあったのは、桂宮様のおはなしだ。
三笠宮崇仁親王の次男の宜仁親王のことね。(すべて故人)
あまり皇室のゴシップに興味なくて知らなかったんだが、
イケメン独身貴族ってイメージだった桂宮様には、
事実婚関係の一般女性がいらしたのだとか。
驚いたけど、納得~。
独身を貫いた理由ってのがさ……
すごいのよ。
皇族という身分に苦しみを抱いていたようで、
結婚によって不幸な人間を増やすことを防ぐ、
というお考えだったとか……
皇族限定の反出生主義じゃん。
「恋愛」を冠したこの本いちばんの衝撃がこれとはね!