イギリス女王陛下、エリザベス2世が亡くなってしまいました……
第一報を聞いたとき、
「はあ? マジか!」
って思わず声に出てた(←家で朝ごはんの支度中)。
そのあと、
「いやいやでも96歳だもんね?
おかしくはないよね??
……しかし……そんな」
物心ついたときからずーっと女王だったし、
永遠に続くような気がしていた。
いや人間なんだから当たり前なんだけども。
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ところで、今回の件より前から、
ずーっと気になっていた「女王」という語について。
なにが気になるかといえば、その発音。
今回より耳にする機会が増え確信したのだけど、
公的な放送機関でない場合、
「じょうおう」って発音する人が、一定数いる。
「いやいや『じょおう』でしょ?」と。
気になったので、ちょっと調べてみた。
(手元の辞書数少なくて恐縮だが)
・広辞苑の項目は「じょおう」(「にょおう」とも)
・明鏡国語辞典の項目も「じょおう」、
そのうえ「「じょうおう」は誤り」。
ちなみにインターネットで拾ったgoo辞書だと、
「じょうおう」は「じょおう」に飛ばされる。
・NHKの見解では、「じょおう」となる。
その理由が述べられるなかで、
「夫婦」「詩歌」「女房」また「披露」の例が挙がる。
ただこれらと異なり、
「じょうおう」は比較的最近の読み方と考えられるらしい。
飯間浩明さん(三省堂国語辞典の編集者として著名)が、
Twitterでこの話題に触れられていました!
ありがたや!
1975年の女王来日の際は、NHKのアナウンサーも「じょうおう」、
天皇陛下(昭和天皇ですね)も「じょうおう」だったとか。
ちなみに三省堂国語辞典は末尾に「じょうおう」読みも。
そう言われると、簡単に却下していいものでないかも。
平安時代の「女房」「女御」とか思うと、
自分はじょうおう……いやにょうおう???
とお呼びしたほうがよいのかしら……
*
ちなみに、国歌のタイトルは(歌詞も)
God Save the Queen から God Save the King
に変わるらしいですね。
ご冥福をお祈りいたします。