いやいや生々しいお題ですみません。
本ブログのほうで、この話題ちらっと出したんだけど、
さすがに解説しなかった(笑)
初めて「コッドピース」なるのもを知ったのは、
国擬人化漫画『ヘタリア』(「イギリス 中世の髪と服R」)にて。
(日丸屋秀和『APヘタリア 3』幻冬舎、2010所収)
まぁいわゆる男性の大事なところを守るところから始まって、
だんだん派手にファッション化してったものだそう。
ポケットとしての役割もあったとか。
趣味悪~! と思いますけど(汗)
『怖い絵』で有名な中野京子さんの著書
『名画で読み解くハプスブルク家12の物語』(光文社、2008年)
を読んでいて初めて気づいた。
あのフェリペ2世の肖像にも、
くっきりとコッドピースが描かれていることを……!
ティツィアーノ画(プラド美術館蔵)
上述『ヘタリア』では、
すげ替え続けて妻6人のイングランドの専制国王ヘンリー8世
(のコッドピース)についても触れているね。
さて、フェリペ2世。
“日の沈まぬ国”スペインの強大さを象徴する王者。
イングランドのことメアリ1世(上記のヘンリー8世の長女、
別名“ブラッディメアリ”)との結婚は有名な話かと思う。
11歳年上で初婚のメアリにベタ惚れされる♡
けど妻の異母妹(のちのエリザベス1世)にも言い寄ったとか、
スコットランドの悲劇の女王メアリ・スチュアートも狙ってたとか?
なんかそういう印象が強くて、強欲絶倫男イメージが(笑)
もちろん、愛欲からではなく政治的な動きだというのは
わかっているんだけど、イメージ、生理的なイメージね。
そこへきてコッドピース……もう目がそこに行っちゃうわ(笑)
とまぁくだらない冗談は措いといて、
同書から、フェリペ2世はなかなか卓越した興味深い人物に思え、
彼の話ももう少し調べてみたいなと感じた。
しかしファッションの流行って面白いよね。
昔は“脚線美と言えば男性のもの”だったとかさ。
そう言われてみれば、フェリペ2世もそうだし、
太陽王ルイ14世の肖像も美脚誇示してドヤ顔だよね(笑)