最近知った「アルテイシア」さん。
ほぼ同年代女性でエッセイスト・作家さん。
最初に読んだのはデビュー作『59番目のプロポーズ』で、
ドラマ化もされたみたい。オタク男とのリアルな恋の実録。
こちらはまぁまぁ面白かった、って感じだったんだけど……
今回読んだ『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった』は、
本当に面白くて吹き出しつつ同意しまくりだった!
2018年幻冬舎文庫で、幻冬舎Plusに連載された
「アルテイシアの熟女入門」をもとに加筆修正。
(連載名はこの本の副題になってる)
熟女指南本にありがちな、あれはダメこれもダメ、こうあらねば、
のような肩肘張った説教臭さは皆無。
どころかひたすら笑える!
表現の一つひとつが可笑しくて、例えば、
ある女友達は20代のころ「彼氏と毎日ヤリまくってたらベッドが真っ二つに割れた」と語り、絶倫モーゼと呼ばれていた。(110頁)
とか(笑)。
熟女(JJ)でいることが楽しくなる本。
冒頭から最後まで一貫して主張されているのは、
女は男のためにお洒落したり行動したりしてるわけじゃない。
ってことだ。
シチュエーションを変え何度も繰り返される。
巧みな笑いに乗せて。
これは……まさに膝を打つというか、
文才のある人が表現してくれてほんとにうれしい!!
いきなり「はじめに」のあと最初の小タイトルが、
このJJが男にチヤホヤされたいために女磨きしてると思っていたのかァーーーーッ!!(16頁)
若い女にはキレイにしろと言い、若くない女にはキレイにするなと言い、「うるせえ、黙ってろ」という話である。(同)
別に男のためにやってるわけじゃない、
なぜ男にジャッジされねばならない?
自分のことだけでなく、ほかの女性についてもね。
なかなか男の人にはわかってもらえないが、
世の女たちのほとんどに共通するストレスでは。
笑えるんだけど、このことをズバリ言ってくれて
ありがたくて、泣きたくもなる。
若い子にも、男性にも、読んでほしいな~。
(それでもわからない人はわからないだろうけどw)
男も女も、本当の敵を見失っちゃいけないぜっ!