パリ7区、黄金に光り輝く

 

アンヴァリッドわきの閑静な

 

一画にあるロダン美術館。

 

 

「近代彫刻の父」として讃えられる

 

オーギュスト・ロダンが最晩年を

 

過ごしたアトリエ兼邸宅で、

 

ロダンの死から2年後の1919年に、

 

美術館として開館されました。

 

 

18世紀に建造されたロココ様式の

 

邸宅の美しさもさることながら、

 

3万㎡を誇る手入れの行き届いた

 

庭園には誰もが魅了されます。

 

 

3年前まで特別料金で、庭園のみの

 

アクセスも可能でしたが、

 

今は廃止されてしまいました。

 

 

至る所に作品が展示されていて、

 

四季折々の風景を楽しみつつ、

 

とても贅沢な時間が過ごせます。

 

 

また、バラの名所としても知られ、

 

爽やかな風にのって、芳しい

 

香りが鼻腔をくすぐります。

 

 

紫のバラはエレガントな中にも

 

ミステリアスなエッセンスを

 

感じますね。

 

 

未完の大作『地獄の門』。

 

オリジナル石膏原型は

 

オルセー美術館所蔵です。

 

 

百年戦争時代、自らを犠牲に、

 

死に直面した6人をモチーフ

 

にした『カレーの市民』。

 

この作品はロダンの意図により、

 

高い台座の上ではなく、鑑賞者と

 

同じ高さに設置されています。

 

 

大きな窓からふんだんに、自然光が

 

降り注ぐ屋内では年代順に、展示

 

されていて、こちらはロダンの

 

出世作となった『青銅時代』。

 

見事な出来栄えに「生きた

 

人間を型どったのではないか」

 

と疑いをかけられたほど。

 

 

ダンテ『神曲・地獄編』の主人公

 

パウロとフランチェスカ、

 

不貞の末に殺されてしまう二人を

 

モデルにした『接吻』。

 

 

弟子で愛人でもあった

 

カミーユ・クローデルの作品も。

 

老女に導かれるように去ろうと

 

する男性に、追いすがる女性。

 

まさに、ロダンと内縁の妻ローズ、

 

カミーユの三角関係が重なる

 

『分別盛り』。

 

 

右から2番目は日本人で唯一、ロダン

 

のモデルをつとめた女優・踊り子の

 

『花子』(本名:太田ひさ)。

 

1902年(明治35年)に単身渡欧し、

 

人生を切り開いた彼女の激動の

 

生涯も興味深いです。

 

森鴎外の短編小説の

 

モデルにもなっています。

 

 

ゴッホ、モネ、ルノアール、ムンク

 

など、ロダンが収集していた絵画も

 

展示されています。

 

私は鮮やかな色彩の

 

『タンギー爺さん』がお気に入りで、

 

 

日本人は背景に描かれた浮世絵にも

 

親しみを感じますよね。

 

 

色合いが可愛い

 

ロダンおじさんグッズ。

 

パリの数ある美術館の中でも

 

魅力度の高いロダン美術館、

 

ぜひ訪れてみてください。

 

 

 

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◆ Musee Rodin 

住所 77 rue de Varenne 75007
TEL 01 44 18 61 10
開館時間 10:00-18:30
休館日 月曜日、1/1、5/1、12/25
最寄り駅 Varenne ⑬
Website http://www.musee-rodin.fr/