パリの歴史建造物にも指定されている

 

Grand Palais(グラン・パレ)。

 

 

そのグラン・パレで、先月3日から

 

20世紀を代表するスペインの

 

画家 ジョアン・ミロの「Miró」展

 

が開催されています

 

会期の始めと終わりは来場者が集中

 

するため、少し、間をおき、開幕から3週間が

 

経った頃、ふらりと行ってみましたら、

 

 

はい、この有り様。大盛況です。

 

上の画像、右上の方まで行列が

 

続いていますが、予約がある人で、

 

この行列なので、予約なしですと

 

かなり待たされます。

 

Femmes et oiseau dans la nuit, 1947

 

豊かな色彩とモチーフをデフォルメした

 

独特の作風で、知られるミロですが、

 

Nord-Sud, 1917

 

会場に入って、最初の一枚はこちら。

 

へぇ~、こういう作品も描いていたのですね。

 

なんだか新鮮!

 

Nu debout, 1918

 

La Ferme, 1921-22

 

友人で、作家のヘミングウェイが絶賛し、

 

妻へのプレゼントとして、買い取った

 

初期の代表作でもある「農園」。

 

のちに、ヘミングウェイの妻から、

 

ワシントン・ナショナル・ギャラリーに、

 

寄贈されています。

 

Le carnaval d'Arlequin, 1924-25

 

右上の窓の外に見える三角は

 

木にしか見えませんが、

 

ッフェル塔なんですって。

 

Main à la poursuite d'un oiseau, 1926

 

 

創作活動を収めた映像や

 

 

絵画、素描、彫刻、陶磁器など

 

欧米の美術館や個人所蔵より

 

貸し出された約150点が展示されています。

 

Intérieur hollandais(Ⅰ), 1928

 

ヘンドリック・マルテンスゾーン・ソルフの

 

「リュートを弾く人(1661年)」が基となった

 

「オランダの室内Ⅰ」。

 

Peinture(Escargot, femme, fleur et étoile), 1934

 

Peinture-poème, 1938

 

絵画詩シリーズ

 

Tête d'homme, 1935

 

 

ミロは堅物ともいえる、生真面目な

 

性格だったそうですが、作品は

 

ユーモアに溢れていますね。

 

Jeune fille s'évadant, 1967

 

Femme, 1969

 

 

 

三部作「死刑囚の希望」は

 

1974年に、絞首刑で処刑された

 

25歳のスペイン人反政府活動家

 

サルバドール・プッチ・アンティック

 

(2006年に、「サルバトールの朝」で映画化)

 

の死刑回避を願い、約2年の

 

構想を経て、製作したものです。

 

皮肉なことに、完成させたのは

 

サルバトールの死刑執行日でした。

 

 

グラン・パレでは多種多様な展覧会が

 

常に開催され、その質の高さには定評が

 

ありますが、今回も期待を裏切らない、

 

ミロの70年余におよぶ創作活動の

 

変遷をたどる充実の展覧会でした。

 

会期は2019年2月4日まです。

 

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