先日、記事にした
の後、同じ会場 プティ・パレで、
開催中の 「ロンドンの印象派 亡命した
フランス人画家達の活躍 1870-1904」 展
も鑑賞してきました。
フランスが、1870年~71年の普仏戦争や
パリ・コミューンで、混乱する中、
多くの芸術家たちがイギリスに、亡命しました。
本展はそんな混沌の時代を
反映した作品から始まります。
Jean-Baptiste Carpeau, Frère et soeur, 1871-72
まずは彫刻家としてのイメージが強い、
カルポーの絵画。
James Tissot, Le soldat blessé, vers1870
船のデッキをイメージした部屋では
スクリーンに、モネの作品を基にした動画が
映し出され、音響効果も相まって、嵐に、
翻弄される船に、乗っている感覚にとらわれます。
気分は期待と不安を胸に、
新天地を目指す芸術家?
Jean-Baptiste Carpeau, Flore, 1873
受話器を手に取り、スイッチを入れると
タイムスリップをして、彼らが当時の様子を
語っているような、趣向を凝らした
展示方法も面白かったです。
James Tissot
James Tissot, Le Pique-Nique, 1876
栗の木の下で、楽しげな時を過ごす人々を
描いた、ジェームズ・ティソの「休日」は
マネの代表作「Le Déjeuner sur l'herbe
(草上の昼食)」とついつい比較してしまいます。
John Everett Millais, Un huguenot le jour de la Saint-Barthélémy,1851-52
ラファエル前派のイギリスの画家
ジョン・エヴァレット・ミレーの
「サン・バルテルミの日のユグノー」は
見ているだけで、胸がキューンと
切なくなっちゃうわよね。
Jules Dalou, La Paysanne française allaitant, 1873
ジュール・ダルーの
「母乳を与えているフランスの農婦」。
テラコッタで、これだけ大きなサイズは稀です。
Giuseppe de Nittis, Westminster, 1878
Claude Monet, Leicester Square, la nuit, ver 1901
モネの「ロンドン、国会議事堂」の連作も
堪能いたしました。
André Derain, Big Ben,1906-07
最後を飾るのは大胆な色使いが鮮烈な
アンドレ・ドランの「ビッグ・ベン」。
産業革命で、栄華を極めたイギリスに渡り、
彼らは何を感じたのか。
なかなか興味深い展覧会でした。
皆さまの応援が更新の励みになります。
一日一回、それぞれに応援クリック、よろしくお願いいたします。
初めての方は こちら も読んでくださいね。
読者登録していただくと更新通知が届きます。
◆ Petit Palais
住所 |
Avenue Winston Churchill 75008 Paris |
TEL | 01 53 43 40 00 |
開館時間 |
10:00-18:00(金 10:00-21:00 / 土日 10:00-20:00) |
休館日 | 月曜日、一部祝日 |
最寄り駅 |
Champs-Elysees Clemenceau ①⑬ |
Website | http://www.petitpalais.paris.fr/ |