19世紀中頃のフランスを
中心としたヨーロッパで、
浮世絵や伝統工芸品などの
日本美術が高く評価され、
西洋のアーティストたちにも多大な
影響を与えた「Japanisme
(ジャポニスム=日本趣味)」。
時を経て、日仏友好160周年に
あたる今年、“世界にまだ
知られていない日本文化の魅力”
を紹介する複合型文化芸術イベント
「ジャポニスム2018 : 響きあう魂」
がパリを中心に、開催されています。
その中でもとりわけ、注目された
イベントが、先週、パリの
ランドマーク、エッフェル塔で、
行われました。
これまでにも折に触れ、華やかに、
ライトアップが施されてきた
エッフェル塔ですが、日本を
テーマに、彩られるのは
開業以来、初めてのことです。
記念すべき、ライトアップを
手がけたのは日本で、
照明デザイン・ライトアップの
第一人者とされる石井幹子さんと
長女の石井リーサ明理さん。
点灯式にはフランスを
公式訪問された皇太子さまも
ご出席されました。
13日と14日の二夜限りの
音と光の饗宴ということで、
これを逃したら、次はいつ、
そのような機会に、めぐり
合えるのか見当もつきません。
これはぜひとも現場で観なければ!
とこの目に、焼き付けて参りました。
日本の最新技術を駆使した
プロジェクションマッピングにより
映し出されるショーは
1部7分、2部3分の2部構成。
20時30分~翌1時までの間、
繰り返し、投影されたので、
足を運べば、誰もが
ベスト・ビューで、観れたはず。
第1部のテーマは
「自由と美、そして多様性」。
オープニングは現代的に、
アレンジされた雅楽の音色と共に、
「日出づる国」を象徴する
日の出が表現されました。
三味線、尺八、和太鼓などの
和楽器で演奏された
フランスの作曲家
モーリス・ラヴェル作「ボレロ」が
響き渡ると鉄の貴婦人は
真っ赤な衣装に衣替え。
日本の古典的なデザインや
国宝絵画「風神雷神図」も
闇夜に浮かび、
中でもお気に入りはこれ、赤富士!
雪景色
海波と月
次々に、映し出される光の芸術に、
うっとりです。
そして、第2部は「象徴的イメージ」
として、「黄金の国」とも呼ばれた
日本を表現するために、
金色光投光器を使った、
尾形光琳の「燕子花図屏風」が
映し出され、幕引きとなります。
エッフェル塔で、このようなショーが
観られるなんて、感激でした!
1回だけでは飽き足らず、6回、
観ましたが、帰るのが名残惜しい、
素晴らしいショーでした。
現場のあちらこちらで、日本語が
聞こえましたが、在住日本人は
元よりパリジャン、観光客、
多くの人々を魅了したことでしょう。
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