に続き、後編まずは、
ルネサンス期のイタリア絵画
から紹介します。
その美しさに、しばし
見惚れてしまったのは、
Sandro Botticelli, The Virgin Adoring the Sleeping Christ Child, About 1485
フィレンチェ派を代表する画家
サンドロ・ボッティチェッリの
『眠る幼子キリストを崇拝する聖母』。
Piero di Lorenzo
Grifo di Tancredi
Leonard da Vinchi, The Madonna of the Yarnwinder, About 1501
スコットランドのバクルー公爵家
から長期貸与中のレオナルド・
ダ・ヴィンチと他者との合作
とされる『糸車の聖母』。
美術館では、ダ・ヴィンチ作と明記
していますが、有識者により真贋、
意見が分かれている作品です。
私はおそらく贋作、ダ・ヴィンチ
の弟子が描いた作品ではないかと
密かに思っています。
Raffaello, The Holy Family Palm Tree, About 1506-7
レオナルド・ダ・ヴィンチ、
ミケランジェロとともに、
盛期ルネサンスの三大巨匠
といわれるラファエロ。
享年37歳という短い生涯ながらも
精力的に活動し、実に多くの
作品を残しました。
Raffaello, The Bridgewater Madonna, About 1508
優しく、包み込むような慈愛に
満ちたまなざしで、幼子キリスト
を見つめる聖母マリア。
ラファエロの母性愛を表現した
聖母子像は、永劫不変に人々を
魅了しています。
Lucas Cranach, An Allegory of Melancholy, About 1528
Lucas Cranach, Venus and Cupid, About 1537
独特なヴィーナス像を確立した
ドイツ人画家ルーカス・
クラナッハによる
『ヴィーナスとキューピッド』。
彼の作品は、20世紀美術の巨匠
ピカソにもインスピレーションを
もたらしました。
Claude Monet, Seascape Shipping by Moonlight, About 1864
印象派、ポスト印象派の巨匠たち
の作品も充実しています。
Claude Monet, Poplars on the River Epte, 1891
Claude Monet, Haystacks (Snows), 1891
Vincent van Gogh, Head of a Peasant Woman, 1885
ゴッホはこの女性をモデルに、
何点か描いていますね。
Vincent van Gogh, Orchard in Blossom (Plum Trees) Arles, 1888
ゴッホのアルルのプラム木々を
描いた『花咲く果樹園』。
Vincent van Gogh, Olive Trees, 1889
Paul Sézanne, Montagne Sainte-Victoire, 1890s
近代画家の父 セザンヌが繰り返し、
描いた故郷、エクス=アン=
プロヴァンスの東側に
そびえる石灰岩質の山脈
サント=ヴィクトワール山。
Paul Sézanne, The Big Trees, 1902-4
John Singer Sargent, Lady Agnew of Lochnaw, 1892
Edgar Degas, Before the Performance, 1890s
Edgar Degas, A Group of Dancers, About 1898
Paul Gauguin, Three Tahitians, 1899
Joseph Noel Paton, The Quarrel of Oberon and Titania, 1849
こちらはスコットランドの画家
ジョゼフ・ノエル・ペイトン作
『オーベロンとティターニアの諍い』。
妖精(妖怪?)たちがとても
ユーモラスに描かれています。
スコットランド国立美術館には、
対となる『オーベロンと
ティターニアの仲直り』という
絵画も展示されていて、私は実物を
目にするまで全く知らなかった
のですが、妖精画の最高峰とも
言われている作品だそうです。
ファンタジー溢れる作品で
気に入りました。
John Duncan, Saint Bride, 1913
ケルト神話や伝説をモチーフに、
多くの作品を残したスコットランド
の画家 ジョン・ダンカン。
こちらの『聖ブライド』も
印象に残った絵画のひとつです。
これらの作品が常時無料で鑑賞
できるスコットランド国立美術館。
エディンバラを訪れたら、
ぜひ足を運んでくださいね。
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