パリ=シャルル・ド・ゴール

 

空港から空路3時間、無事、

 

マデイラ空港に到着した私たち。

マデイラ空港

空港はご覧のとおり、山の

 

斜面と海に囲まれています。

1964年の開港当初は、1600m

 

という短い滑走路で、離着陸時に

 

高度な技術を要するため、

 

パイロット泣かせの悪評高き

 

空港でした。

そして、とうとう1977年11月19日

 

に大惨事が起こってしまいます。

TAP ポルトガル航空425便が

 

滑走路をオーバーランし、

 

切り立った土手を越え、橋に激突。

 

砂浜に墜落炎上したのです。

乗客156名、乗員8名のうち131名

 

(乗客125名、乗員6名)が死亡

 

するという当時、ポルトガル史上

 

最悪の航空事故でした。

2度と同じような事故を繰り返さ

 

ないためにも早急に、改善が興じ

 

られるべきところ、当初の滑走路が

 

砂浜よりも高い位置にあったこと

 

から、滑走路の延長が困難な状況に

 

あったそうです。

8年の月日を経て、ようやく200m

 

延長され、さらに2000年には、

 

大々的な再々拡張工事が行われ

 

ました。

その際に海を埋め立てるのではなく、

 

70mの柱180本で滑走路を支える

 

という世界でも稀な空港として、

 

注目されました。

マデイラ空港柱
 

圧巻の光景ですよね。

この工事により、滑走路の長さは

 

開港当初の約2倍となりました。

というか、最初からそうすべき

 

でした。

滑走路の下はハイウェイになって

 

いて、滞在中に何度も通りま

 

したが、無意識に体に力が入って

 

しまいました。

「崩れたら、即死だな。。。

 

みたいな。

土木技術はお墨付きで、優れた

 

技術を用いた土木工事に与えられる

「Outstanding Structure Award」

 

を獲得しているので、そのような

 

心配はないとは思いつつも、

 

あり得ないことが起こる

 

ご時勢ですから。

写真で見る以上に、そばで

 

見る柱は巨大でしたよ。

滑走路は2倍の長さになっても

 

海風が強いのは変わらず、

ヒストリーチャンネルによる

 

「世界で最も危険な空港」の

格付けで、第9位にランクイン

 

したそうです。

    ヒヤッとする映像


ところで、このマデイラ空港、

 

かつては「サンタ・カタリナ空港」

と呼ばれていましたが、

 

年7月に地元議会で

 

「クリスティアーノ・ロナウド

 

国際空港」に名称変更される

 

ことが承認されました。

世界には歴史に名を残す偉人の

 

名がついた空港が100 以上あり、

ニューヨークの「ジョン・F・

 

ケネディ」、パリの

 

「シャルル・ド・ゴール」

などはお馴染みですよね。

「EURO 2016」で、マデイラ

 

出身のC・ロナウド選手が


ポルトガルを初優勝に導いたとは

 

いえ、現役サッカー選手の名が

 

空港につくのはかなりレアです。

それほど彼はマデイラの人々

 

にとって誇りであり、

ポルトガルの英雄なのですね。

ちなみに、日本にも人名のついた

 

空港がひとつだけあります。

高知龍馬空港です。

米子鬼太郎(きたろう)空港

 

なんていうのもありますが、

これは実在の人物ではないため、

 

数えられていません。

そんなC・ロナウド選手、つい

 

先日、故郷のフンシャルで発生

 

した大規模な山火事被害を受けて、

 

義援金の提供を申し出ています。

素晴らしい!

自身でオープンさせたホテルや

 

ミュージアムもありますので、

これからサッカーファンはもとより

 

マデイラ島を訪れる観光客も

 

増えるのではないでしょうか。
 

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