一般的に、日本ではパンとケーキは別々の
お店で売られていますが、フランスでは
Pâtisserie（パティスリー）& Boulangerie
（ブーランジュリー）といって、ケーキ屋さんと
パン屋さんが合体したお店をよく見かけます。
そういったお店のケーキはパティスリー
専門店に比べて、お値段は少し安くても
お味も劣る傾向にあるように思います。
しかし、バスティーユ広場からメトロでひと駅、
Ledru-Rollin（ルドリュ・ロラン）駅のそばにある
「甘い小麦」という名の「Blé Sucré
（ブレ・シュクレ）」はパンもケーキも共に、
レベルが高い Pâtisserie & Boulangerie です。
それもそのはず、オーナーパティシエの
Fabrice Le Bourdat（ファブリス・ル・ブルダ）氏は
パリのパラスホテル（5つ星を越える格付けの最高位）
である「プラザ・アテネ」や「ブリストル」の
スーシェフ・パティシエとして、
長年、活躍した実力者なのです。
追記 ： 2017年秋に、オーナーがかわり、
それに伴い、職人さんもかわったようです。
上の写真にはお客さんが写っていませんが、
朝はヴィエノワズリー（菓子パン）にカフェ、
お昼はサンドウィッチ、その他の時間には
パンやケーキ、そして、お菓子を買い求める
人々が絶え間なく、訪れます。
その証拠に夕方に行くとショーケースの中の
ケーキの数がぐんと減っています。
いつもは夕方以降に訪れることが多いのですが、
この日は午前だったので、焼き上がったパンやタルトが
店内奥の厨房から、次々に運ばれ、並べられていました。
このお店を訪れたら、はずせないのがクロワッサン。
低温長時間発酵で、手間ひまかけて、
丁寧に作られたクロワッサンは外はパリパリ、
中は層が細かく、ふんわりとして、口に
含んだ瞬間に、バターの香りが広がります。
甘めの生地で、他店に比べて、
サイズもひと回り大きいです。
「パリの美味しいクロワッサン」として、
雑誌やガイドブックにもよく登場しているので、
クロワッサン目当てに訪れる
日本人ツーリストも多いです。
8月のバカンスでお店がお休みの時に、
パリを訪れる友はこのクロワッサンが
食べられず、いつも残念がっています。
フランス人の食卓に欠かせないもちもち風味の
Baguette tradition（バゲット トラディション）、
そして、バターが大好きな私は大好物の
クイニーアマンも必ず、買います。
クイニーアマンはフランス北西部の
ブルターニュ地方に、伝わる郷土菓子ですが、
パリの一部のパン屋さんでも見かけます。
クイニーアマンは砂糖とバターの比率が高いので、
バターが苦手な方が食べると胸焼けするでしょうね。
スイーツLOVEの主人もクイニーアマンは
バターの風味が強すぎて、苦手のようです。
一時、作り手が変わったのか、レシピが変わったのか、
同じお店にもかかわらず、上の写真のような、まったく
別のクイニーアマンになってしまいました。
これはあまり好みではないな～と思っていたところ、
また元に戻ったので、リピートしています。
実は昨日も買いに行ったのですが、
売り切れで、悔しい思いをしました。
また、季節に合わせて、さまざまなお菓子が登場します。
これはマリー・アントワネットの好物だったことでも
知られる、アルザス地方の伝統的な郷土菓子クグロフ。
今月はとにもかくにもガレット・デ・ロワ！
こちらは一人前サイズ。
1月6日の「Epiphany（公現節）」に食べるお菓子ですが、
12月末から約1ヵ月間、店頭に並びます。
続きは 12区 Ble Sucre ケーキの巻 へ。
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◆ Bblé Sucré
| 住所 | 7 rue Antoine Vollon 75012 Paris |
| TEL | 01 43 40 77 73 |
| 営業時間 | 07:00-19:30（日曜日07:00-13:30） |
| 定休日 | 月曜日 |
| 最寄り駅 | Ledru-Rollin ⑧ |