パリの南東約70kmにある

 

フォンテーヌブローは、

パリから日帰りで行ける町

 

として、人気があります。

かつての王族の狩猟地で、

 

現在も自然が保全されている

広大なフォンテーヌブローの

 

森の中心に、フランス歴代の

 

君主が住み続けた宮殿があります。

元は狩猟を楽しむ際の館で、

 

フランソワ1世からルイ16世

 

までの7代の王が、それぞれの

 

時代の建築や芸術を結集して、

 

増改築を繰り返してきました。

よって、12世紀から18世紀まで

 

の建築様式が混在しています。

フランソワ1世は幾度かの

 

イタリア遠征で、イタリアの文化と

 

芸術に強い関心を抱くようになり、

フランスにルネサンス文化を

 

取り入れました。

そのフランソワ1世の時代に、

 

華やかなルネサンス様式の

 

宮殿へと姿を変え、かつて、

 

ナポレオンが「ヨーロッパ中を

 

探してもこれほどのくつろぎを

 

覚え、幸せを感じられる

 

場所は他にはない。」、

 

「これこそまさに王の宮殿なり」

 

と称したほどです。

フォンテーヌブロー1

フランスで最も大きな宮殿

 

であるフォンテーヌブロー宮殿

 

と庭園は、1981年に世界遺産に

 

登録されました。

フォンテーヌブロー3

フォンテーヌブローの語源は 

 

「Fontaine Belle Eau」 で

 

「美しい水が湧き出す泉」。

フォンテーヌブロー2
 

ナポレオンが1814年、皇帝位を

 

退き、エルベ島に流刑される前に、


宮殿の中央部にある、この馬蹄

 

の形をした階段の下で、最後の

 

演説を行いました。

 

フォンテーヌブロー14

 

ナポレオンの2番目の妻

 

マリー・ルイーズの部屋

 

 

第251代ローマ教皇 

 

ピウス7世の寝室

フォンテーヌブロー10

 

ルイ13世の妻 

 

アン王妃の寝室

フォンテーヌブロー7

歴代の王たちが礼拝を行った

 

三位一体礼拝堂。

 

三位一体とは神、イエス・

 

キリスト、聖霊は等しい尊さ

 

であるというキリスト教

 

多数派の教義です。

フォンテーヌブロー15

天井画はマルタン・フレミネ作。

 

「ノアの前への神の出現」から

 

「最後の審判のキリスト」、

 

「受胎告知」まで人間の贖罪を

 

テーマに描かれています。

フランソワ1世は毎日のミサに

 

参列するために、住居棟と

 

礼拝堂を結ぶ回廊を造るように

 

命じました。

フォンテーヌブロー5

こちらがこの宮殿のハイライト、

 

美術作品で飾られたフランソワ

 

1世の回廊。

フォンテーヌブロー6

宮殿内部の装飾には「F」、

 

「H」、「N」といった

 

イニシャルが施されています。

「F」はフランソワ1世、

 

「H」はアンリ2世、

 

「N」はナポレオンを表し、

それぞれの王がその空間を

 

築いたことを示しています。

この回廊にはもちろん

 

「F」のイニシャルが。

フォンテーヌブロー4

ナポレオンの16,000冊の

 

蔵書を集めた、長さ約80mの

 

ディアナの回廊。

中央にあるのは、ナポレオンが

 

1810年に作らせた地球儀です。

フォンテーヌブロー11

王妃の寝室

 

この寝台はマリー・アントワネット

 

のために作られたものですが、

 

フランス革命が始まり、

 

彼女がそれを使うことはなく、

 

ナポレオンの最初の妻 

 

ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネが

 

使うことになりました。

フォンテーヌブロー8

玉座の間

 

左右のポールには、ナポレオンの

 

Nのイニシャルが記されています。

フォンテーヌブロー12

実際にナポレオンが使った

 

皇帝の寝室。

フォンテーヌブロー13

ナポレオンが退位状に

 

署名をした退位の間。

絢爛豪華なベルサイユ宮殿に

 

比べると地味な印象を持たれ

 

がちなフォンテーヌブロー宮殿

 

ですが、かなり見応えがあり、

 

重厚な風格を感じました。

パリを訪れて、日程に余裕が

 

あれば、ベルサイユ宮殿と

フォンテーヌブロー宮殿の

 

両方を訪れて、その違いを

 

感じてみてください。

フォンテーヌブローからわずか

 

6kmの距離には、イギリスの画家 

 

アルフレッド・シスレーゆかりの地

 

「モレ・シュル・ロワン」

 

(詳しくはこちら )や

10km離れた森の反対側には、

 

ミレーやルソーなど、19世紀の

 

画家たちに愛された「バルビゾン」

 

という町もありますので、興味の

 

ある方はそちら方へも足を

 

延ばしてみてはいかがでしょうか。


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