ロワール古城巡り ブロワ城 の次に向かった先は
総敷地面積20ヘクタールを誇り、広大な庭園を併設する
ショーモン・シュル・ロワール城、通称 ショーモン城です。
道路に面した入口で、入場チケットを購入し、城は高台に
あるため、徒歩で15分ほど、ひたすら坂を上ります。
おとぎ話に出てきそうな可愛らしい外観のお城が見えてきました。
11世紀にブロワ伯爵のユーデス2世によって建てられましたが、
この城にまつわる最も有名な逸話はアンリ2世の正妻
カトリーヌと愛人ディアーヌの確執です。
国王アンリ2世の寵愛を受け、シュノンソー城を
与えられた愛人ディアーヌ。
「王の寵愛を受ける愛人」と聞くと若い女性をイメージしがちですが、
愛人ディアーヌは 王よりも20歳も年上だったのです。
しかも結婚、出産歴もあり。
ディアーヌはアンリ2世の母親の侍女で、その後、
アンリ2世の家庭教師になるのですが、幼い頃に母親を
亡くした影響からかアンリ2世はマザコンだったのかも?
ディアーヌに母親の影を重ねていたのかもしれませんね。
そして、たぐい稀な美貌と知性を併せ持つディアーヌは
王を生涯、虜にしたそうです。
正妻カトリーヌは面白いわけがありません。キイ ー!
嫉妬の炎をメラメラと燃やし、王が不慮の事故で亡くなった後、
積年の恨みを果たすべく、王がディアーヌに贈った宝石も
シュノンソー城も強制的にディアーヌから奪還し、
その代わりにこのショーモン城を与えました。
キャストは高貴な方々ですが、内容は昼ドラに
匹敵するドロドロ愛憎劇ですね
見学の際にはここでチケットを提示するのですが、
万が一、坂を上る前にチケットを買い忘れると再び、
戻って、上ることになりますので、くれぐれも
チケットの買い忘れにはご注意くださいね。
城内の中庭。
城の窓からはロワール川が見えます。
窓枠の取っ手もユニーク!
後の城主ブロイ公夫妻よって、1877年に建てられた厩舎。
厩舎の天井。
さまざまなタイプの馬車も展示してあります。
1992年以降、毎年、『国際庭園フェスティバル』が行われる
造園家アンリ・デュシェンヌ氏が設計した美しい庭園も見所です。
こういうベンチは日本では見かけませんね。
空を見上げると気球が飛んでいました。
ショーモン城に別れを告げて、次の目的地に向かいます。
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ロワール古城巡り アゼ・ル・リドー城 へ続きます。