11月に入り、パリも一段と秋が深まり、
日もずいぶん短くなってきました。
木々の葉が色鮮やかな
オレンジ色に、染まっています。
この週末はお天気も良く、
絶好のお出かけ日和でした。
秋といえば、「芸術の秋」、「読書の秋」、
「食欲の秋」、「スポーツの秋」など
いろいろな秋の楽しみ方がありますが、
とりわけ、「食欲の秋」は外せません。
皆さまも果物やきのこ類をはじめ、
この時期にしか味わうことのできない
味覚を楽しみにされていることでしょう。
フランスで、暮らすようになり、
初めての秋に、スーパーで、
柿を見かけた時には嬉しさのあまり、
駈け寄り、手に取りました。
フランスではスペイン産が主流で、その名も
ズバリ、『KAKI』 として売られています。
遠く離れた異国の地で、柿が「 KAKI 」
のまま、売られていることに、なんとも
言えない喜びを感じたものでした。
スーパーやマルシェで売られているとはいえ、
柿はフランス人にとって、まだ、日本人ほど
馴染みのある果物ではありません。
また、KAKI は知っていても KAKI が
日本語であることを知っている
フランス人はあまりいないと思います。
こちらの柿は種なしなので食べやすく、
年末くらいまで市場に、出回っているので、
日本よりも少しだけ長い期間、楽しめます。
ところで、「柿が赤くなれば、医者が青くなる」
という、ことわざがあるように、柿は栄養価が高く、
健康食品として非常に優れています。
まず、ビタミンA と C が豊富なので、
かぜ予防や美肌効果が期待できます。
「ビタミンC が豊富 = 酸っぱい食品」 という
イメージがあるので、意外なようですが、
大きめの柿を1個食べるだけで、
ほぼ1日分のビタミンC の必要量を
摂取することができるそうです。
抗酸化作用のあるポルフェノールも
ぶどうの5倍と豊富なので、活性酸素を
除去し、アンチエイジングに効果的です。
さらに、むくみ解消や利尿作用のあるカリウム、
二日酔いに、効果的なタンニンも豊富です。
また、柿は実だけでなく、葉も優秀で、
例えば、柿の葉茶に含まれるビタミンC
(正確には体内でビタミンC に、変化する
前のプロビタミンC )はレモンの約10〜20倍、
みかんの30倍とも言われ、そのうえ、
血圧降下作用もあるそうです。
健康や美容にも良いので、この時期、
積極的に食べたい果物ですね。
ただ、食べ過ぎると体を冷やしたり、
鉄とタンニンが結びついて、体内で
鉄分の吸収が妨げられるなどの弊害を
及ぼすこともあるので、注意が必要です。
何事も適度が一番ですね。
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