セーヌ川左岸の中心地 St-Germain des-Prés(サン・ジェルマン・デ・プレ)は
かつて、文豪や芸術家たちが足繁く通った老舗カフェが集まる
古き良き時代の華やかなパリの面影が感じられる人気エリアです。
そんなサン・ジェルマン・デ・プレのランドマーク、
サン・ジェルマン・デ・プレ教会の目と鼻の先にあるのが
本日、ご紹介する「LUPICIA」です。
世界各国の産地から安全で新鮮な茶葉を厳選し、
年間400種類以上を取り扱う日本ブランドのお茶専門店です。
日本全国はもとより、アメリカ、フランス、オーストラリア
にも店舗を拡大しています。
2013年9月にオープンしたパリ店は
モダンで洗練された雰囲気。
商品のディスプレイもスッキリとして、見やすく、
伝統的な茶器や
厳選された逸品が並んでいます。
そして、このたび、オープン3周年の記念イベントが
開催されるとうかがい、夫婦で参加してまいりました。
イベントのテーマは「お茶とお鮨のマリアージュ」です。
料理に合わせて、違う種類のワインを楽しむように、
日本の代表的な料理「お鮨」のネタに合わせて、
お茶を変えて、いただくというものです。
しかも東京・恵比寿にある江戸前鮨「鮨屋小野」の
小野淳平氏に握っていただくという贅沢な催しです。
ネタはトロ、鯛、サーモン、鯖、イクラ
どんなマリアージュとなるのか期待が高まります。
鯛に合わせるのは煎茶
鯖には玄米茶
主人はこちらの玄米茶が気に入ったようです。
トロにはほうじ茶、サーモンには釜煎り茶、そして、
イクラに合わせるのはなんと紅茶です。
これまでに、お鮨と紅茶を食べ合わせたことは一度もありませんが、
これが意外なほどによく合い、驚きました。
「お鮨の時は日本茶」という固定観念にとらわれていましたが、
お鮨と紅茶が合うなんて、新しい発見です。
さらに、宮崎県の北部、標高600m超に位置する五ヶ瀬町の
霧深い山間地で、「釜炒り茶」を作り続けている
興梠(こうろぎ)洋一氏による釜炒り実演も行われ、
皆さん、興味深く、見入っていました。
興梠氏はその道30年、14回の農林水産大臣賞など幾多の
受賞経験を持つ「釜煎り茶の名人」です。
茶葉を蒸して作る日本茶が主流の現在、釜炒り茶というのは珍しく、
蒸した茶葉に比べ、大変な手間と熟練の技を要するそうです。
100度以下で炒ることで、茶葉本来の風味が引き出され、
すっきりとした芳ばしい香りのお茶が出来上がります。
サーモンと合わせて、この釜煎り茶をいただきましたが、
香り高く、味わい深い、本当に美味しいお茶でした。
同じ茶葉でも日本の軟水とヨーロッパの硬水ではその味わいに差が
出るため、パリの水に合うように調整を重ね、仕上げられたそうです。
オープン3周年記念の一環として、パリ国立高等美術学校の
学生を対象に、お茶缶のラベルデザインコンペも実施されました。
最優秀賞に選ばれたのは 玉露「桂」のデザイン。
製作者は玉露が日光を遮って、栽培されることに興味を持ち、
「影のお茶」の雰囲気を表現したそうです。
黒は漆、白は湯気を表しています。
最終選考に残った作品も展示されていました。
どれもすぐにでも商品化できそうな素敵な作品です。
店内を巡回中のわたくし。
本日は主人がカメラマンを務めております。
フランスに移住してからも毎日、欠かさず、
暑くても寒くても温かい日本茶を飲んでいる私。
一息ついた時に、お茶請けとともに日本茶を
いただいている時が何よりの至福の時間です。
そんな私にとって、身近な場所に日本茶が購入できる
お店があるというのは嬉しい限り。
紅茶、日本茶、中国茶をはじめ、、オリジナルのブレンドティー、
フレーバーティー、ハーブティーなど多岐にわたり、
ゆったり寛ぎながら、試飲もさせていただけます。
在住日本人が利用するのはもちろん、旅行でパリを訪れて、
日本から用意したお土産が足りなくなってしまったとか、
現地でお世話になった方に日本的な物を差し上げたい時など
サン・ジェルマン・デ・プレという便利な場所に、
このようなお店があるのは有り難いです。
LUPICIA にはご当地の名産や風物をモチーフにした
ネーミングやラベルにもこだわった
「ココでしか買えない地域限定茶」もあります。
こちらがフランス限定のオリジナルティー
向かって、右はエッフェル塔をバックに、19世紀末の
華やかなムードが漂うラベルの「Bienvenue à Paris!」。
フラボワーズ、カシス、ミラベルなど、さまざまな
果実の甘い香りが重なる紅茶です。
上質なパティスリーとともに、お気に入りの
ティーカップでいただきたいですね。
オレンジピール(白)、コーンフラワー(青)、ローズ(赤)で、
フランス国旗 を表現したトッピングにもこだわりが感じられます。
そして、左は LUPICIA Paris の所在地「ボナパルト通り40番地」に
ちなんだネーミングの「Bonaparte N゜40」。
日本が初めて、ヨーロッパに輸出したとされる緑茶(釜炒り茶)に、
爽やかな青みのダージリンの春摘みをブレンド。
さらに、宇治煎茶を加えたまろやかな口当たりが特長の
日仏融合をイメージしたお茶です。
LUPICIA Paris でしか買えない限定品なので、
お茶好きの方へのお土産にも喜ばれそうです。
また、パリの思い出に浸りながらの優雅な
ティータイムにも一役かってくれそうですね。
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◆ LUPICIA Paris
住所 | 40 Rue Bonaparte 75006 Paris |
TEL | 01 43 29 84 75 |
営業時間 | 月~木 10:00-19:00 / 金~土 10:00-19:30 |
定休日 | 日曜日 |
最寄り駅 | St-Germain des-Prés ④ |
Website | http://www.lupicia.com/global/ |