「芸術の秋」にぴったりのイベントが
先週末の夜、パリで開催されました。
毎年10月の第1土曜日の日没から
日曜日の朝にかけて行われる
「Nuit Blanche(ニュイ・ブランシュ
=眠らない夜)」は、パリ市長の
提案で2002年から始まった
一夜限りの現代アートの祭典です。
深夜までいくつかの美術館が
オープンしたり、パリの街の
至る所でさまざまな企画が
催されます。
その中で今年最も注目された企画が、
プティ・パレの中庭で行われる
クレイジー・ホースのダンサー
によるパフォーマンスです。
世界的にも有名な、あのパリの
老舗ナイトクラブ
「クレイジー・ホース」です。
選りすぐりのダンサーたちによる
魅惑的なパフォーマンスが
見られるとあれば、
これは是非とも行ってみたい!
ということで、夫と行ってみたら、
完全に見くびっておりました。
20時の開演に合わせて、
10分ほど前に到着したら、
ご覧のように長蛇の列ですよ。
夫はのんびり構えていましたが、
私は行列を目にしたら、少しでも
早く列に並ばなければと小走り
せずにはいられません。
夫を置いて、走り出すも最後尾は
見えず、ようやく辿り着いた先は
プティ・パレの入口からおよそ
300mくらい離れたところでした。
しばらくして、夫が合流すると
「メディアの注目度が高かった
から、混むかもとは思ったけれど、
まさかこれほど行列ができてる
とはビックリ!」と。
みんな考えることは同じだから、
そりゃそうだよね。
私たちの考えが甘すぎました。
10分ほど並んでみましたが、
15mくらいしか進みません。
ということは3時間待ちだね、
という結論に至り、
「3時間はツライ。ムリムリ」
と夫婦の意見が一致し、諦めて
退散することにいたしました。
こちらはエッフェル塔の真下に
描かれた巨大な画で、
22時~深夜1:00まで無料開放
されたエッフェル塔の
ファーストフロアから
見下ろうそうという企画です。
セーヌ川沿いだけでも約40ヵ所
でインスタレーションが行われ、
どこもかしこも大勢の人で
賑わっています。
コンシェルジュリ
パリ市庁舎広場
シテ島とパリ市庁舎を結ぶ
アルコル橋付近
今年のテーマ「Amour 愛」を
イメージして、フランスの
現代アートの鬼才 Fabrice Hybert
(ファブリス・イベール)氏が
デザインしたポスターを基に、
アルコル橋では木材で彫刻を
制作中。
そして、芸術橋で見物していた時
には、すぐそばに取材陣がやって
来て、撮影を開始しました。
有名な人かも と思い、
ミーハーな私はとりあえず
写真撮影。
え~~っと、誰?
ハッ もしや、隣りのムシュウが
有名人なのかも?
写真撮影を試みるも手前に
写っているマダムがかぶって、
きちんとお顔を確認できる
写真が撮れません。
かろうじて撮れたものの、
存じ上げません。
後日、分かったのですが、まず
向かって左端のムシュウは、
スラローム・カヌーの金メダリストで
「Paris 2024」五輪招致委員長の
Tony Estanguet(トニー・
エスタンゲ)氏。
眼鏡をかけたお方は、ドイツの
元フェンシング選手で Thomas
Bach(トーマス・バッハ)氏。
出典:Twitter / Paris 2024
第9代国際オリンピック委員会
(IOC) 会長という偉いお方でした。
また、写真を撮っていた時には
気づかなかったのですが、
手前にいたマダムはパリ市長の
Anne Hidalgo(アンヌ・
イダルゴ)さんで、取材終わり
の帰り際にお顔を確認して、
気づいた次第。
ちょうど私の目の前を通られ
ましたので、手を差し出した
ところ「Bonsoir!(こんばんは)」
と言って、しかと握手してくれました。
柔らかくて、温かい手でした!
思いがけず、パリ市長と握手
したり、こんな感じで秋の夜長を
楽しんだのでした。
メトロも遅くまで動いているので、
この日は旅行者の方も夜のパリを
存分に楽しむ良い機会ですよ。
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