先輩である婚約者の女性の送別会があり、出席しないと変に勘ぐられるかもしれないので送別会には出席したわたしでした。

結婚式は、京都の某ホテルのチャペルで執り行われるとのことで、参列するよう指示がありましたが、これだけは理由をこじつけて欠席しました。



Mさんとの楽しい日は挙式前のギリギリの日まで続き、日頃あまり笑わないMさんもわたしといる時はよく笑ったり、オヤジギャグを言ったり・・・でも時々寂しそうな表情をしていたり・・・。


わたしの部屋で過ごす時間もありましたが、勤務中に連絡を取り合って仕事帰りに京都の街で遊ぶことが多かったです。

職場の人はほとんど遊んで帰る人が多いのに、見つかったらどうするのか・・・スリルとかそういうのではなく、Mさんはヤケクソになっていたのかもしれません。


わたしは自分の立場やMさんがおかれている状況をわかっていたので、いつもMさんに合わせるのがあたりまえでした。

なぜそれが苦にならなかったのかというと、わたしの心は幸せでとても満たされていたからでした。


クリスマスにわたしはMさんに靴下を贈りました(婚約者に見つかる前に惜しげなく捨てられるように)。

その日、なんとMさんもわたしに贈りものを用意してくれていて、キラキラ光るとてもきれいなブローチをプレゼントしてもらいました。
数十年経った今も、キラキラは健在でくすみも薄汚れもしていないので、もしかしたら高価なものだったのかなと今さらながらに思います。

嬉しかったのは物ではなく、贈りものを準備してくれていたことでした。
もらったからお返しする・・・というパターンではなく、クリスマスに準備してくれていたことが嬉しかったのです。





つづく





ではまた、ごきげんよう♡