今回のノーベル医学生理学賞の結果を知り、人間は一生勉強であることをあらためて実感した次第であります。
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すみません、しばらく文章が研究結果報告のようになってしまいますので、興味のないかたは読みとばしてください。
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生理学賞授与となる、ペーボ博士の研究「絶滅したヒトゲノムと人類の参加に関する発見」で、わたしの知識は大きく覆されたのです。
博士は、ネアンデルタール人の骨に残存していた遺伝情報(すでにここで、四万年前のゲノムを調べること自体わたしには天地がひっくり返る思いである)から、我々現代人の “人類” であるホモサピエンスの遺伝情報と比較し、ホモサピエンスがネアンデルタール人の遺伝情報の一部を受け継いでいることを研究結果とし、ホモサピエンスとネアンデルタール人とで “種” が交わっていた可能性を明らかにされたのです。
私が学んだ知識の記憶によるところ、猿がどんどん進化していく下図が人類の進化であります。
もうひとつ、こちらは歴史のことになりますが、わたしが就学していたころは、鎌倉幕府の成立は「イイクニ(1192年)作ろう 鎌倉幕府」として暗記したのを覚えています。
ところが、現代では「イイハコ(1185年)作ろう・・・」となっているのです。
これはいったいなぜなのか?
1185年は源平合戦最中だったと記憶しています。
1192年でも1185年でもどちらでもよかったというのが結論ですが、以下にネットサイトに記載されてあったことを一部抜粋し転載します。
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昔は征夷大将軍を頂点とするものが、幕府を司るものである。と考えていた為、その将軍が誕生した年が自然と鎌倉幕府の成立した年と今まではされていました。
ですが近年の研究でこの成立した年に関する異議が唱えられ、日本全国に守護、荘園や公領へ地頭を設置するなどして、幕府の当地基盤を整えた年を鎌倉幕府の成立した年に変えました。
つまり幕府成立の定義が変わったので、今と昔では幕府成立の時期も違ってきたというわけです。
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ということだそうです。
己の学習したことや正義感がいつも正しいとはかぎりません。
事実は時代とともに大きく変わってゆくこともあれば、人々が思う王道は、ある一部の人にとっては悪であったりすることもあります。
それぞれが感じることはほとんどが自己都合や自己愛による思いこみなのでしょう。
それを聖剣のごとく人に振りかざすことはあってはならない・・・たまに吉宗公のように「成敗!」はいいかな(笑)・・・と思った次第です。
白馬の馬主ではありませんが、猪のように疾走する犬ならいます。笑
ではまた、ごきげんよう。