わたしはボーダーをこよなく愛してやみません。
毎週月曜日の夕方に必ず、廊下で出くわす職員であり教員でもある先生がいます。
その先生もボーダーが好きとのことで(無理してわたしに話を合わせてくださったのかもしれません)、毎週月曜日は会議がある時を除き、ふたりの “ボーダーの日” としました。
やはり、先生は無理してボーダーTシャツを新調されたようでした。
まして男性なので、大学の職員よりの教員という立場でボーダーはかなりカジュアルすぎます。
ここはひとつ、わたしからこの約束ごとを崩していかなければなるまいと、翌週はチェックのシャツを着ることにしたのです。
すると、その日は先生もたしかチェック柄だったように記憶しています。
そんなこんなで、毎週月曜日はわたしは絶対ボーダー、先生はなんとなくボーダーというふうに定着しています。
そんな先生から孫(とある日、偶然お会いしました)にと、絵本の贈りものをいただいたのです。
『幸せのきっぷ』/ 作・絵: ジミー(幾米)
「あの日から、ぼくはいろんなことを忘れていった・・・・・・
忘れられても
たくましく大人になってゆく子どもたち
そして
ゆっくりと、子どもに還ってゆくわが母に捧げる」
犬のプリンと少年が誰もいない列車に乗り、忘れ去られた思い出の記憶をとりもどすため、旅をする物語
先生がなぜ、この絵本を贈ってくださったのか、絵本を見て読んでよくわかりました。
もちろん、孫へのプレゼントではありますが、大人のための絵本であると、わたしにはわかりました。
大人こそ、とりもどして思い返さなければいけない思い出がたくさんあると思います。
わたしもボーダーシャツを着ながら、もう少し旅を続けます。
ではまた、ごきげんよう。