おはようございます。
片岡青霞です
お盆でのんびりお休み中の人も多いと思いますが、そんなのとは裏腹に今、熱く過酷なレースが開催されています。
その名も
TJAR( トランスジャパンアルプスレース)
日本で最も過酷な山脈レースとされており、総距離415キロ。 人間の足だけで日本海の富山県早月川河口から北アルプス、中央アルプス、 南アルプスの3つのアルプスを超えて、太平洋の静岡県大浜海岸までを走破するレースです。
制限時間は8日以内。 通常のマラソンと異なり途中のエイドは用意されておらず、食料や飲料などは全て自分で準備したテント泊縦走。小屋泊は禁止されているためサバイバル要素も加わった極めて過酷なレースです。
最初の山は、早月尾根から入る剱岳。早月尾根は日本三大急登の1つとされており標高差2,200mを一気に駆け上ります。
(出場選手・中村さんのX)
登山口に設置されている「試練と憧れ」の石碑。まさに人生の試練のはじまりです。
テレビなどでの中継はやっていませんが、SNS(X、Twitterなど)でリアルタイムを発信してくれているので気になって見ています。今、選手がどこを走っているのかGPS機能で位置状況を把握できるようになっています。
(赤はコースルート)
このレースの開催は2年に一度。誰もが参加できるのではなく厳しい選考を通過した選手(30名)のみが参加することができます。
●フルマラソン3時間20分以内、100kmマラソン10時間30分以内の完走。
●70km以上のトレイルランニング(山岳レース・トレラン)レースの完走。
●標高2000メートル以上の場所での10泊以上のキャンプ経験。
この他にも実技や筆記試験も課せられています。
怪我・事故・遭難・死亡等については、すべて自己責任とされているため、山に対する知識や体調管理、危機管理なども必要です。
山の中、真っ暗な中をヘッデンの明かりだけを頼りに走ったり、時には雨風の気象条件の悪い中歩みを進めます。寝不足の状態でレースを続けるため、多くの選手に幻聴と幻覚の症状が出ます。
話だけ聞いていても既にぶっ飛んでいることがおわかりになるかと思いますが、TJARは賞金も商品もありません。
(無いのかい‼)
そんな過酷でぶっ飛んだレースに全国から挑戦しようと応募してくる強者がたくさんいるのだから驚きです。
選手のプロフィールやコメントなども公開されています。さすがにここに集結してくるような方々だけあって熱いものが伝わってきます。
中村選手、お得感かんじているようです。
久々にぐっとくる言葉に出会えた気がします。
SNSを発信しながら諦めずに走ってくる選手。レースの途中すき屋でご飯を食べる選手。コインランドリーで洗濯している選手など。こんな過酷なレースをしながらも楽しみを忘れない選手たち。
今回のレースは、選手全体的に過去一ハイペースなレースとなっています。トップの土井選手もすごいですが、皆さん凄まじいです。いろんなドラマがあって面白いですね!
アルプス登山へ行っている方々は、いろんなところで選手に会えた方もいるのではないでしょうか。
TJARも終盤。
選手の皆さん、安全に気をつけて最後までどうかご無事で。
TJAR公式