おはようございます。
片岡青霞です
磨った墨をこのような小さな容器に入れておきます。 墨は空気に触れることによって腐敗するため、 容器はなるべく磨った墨の量分の大きさの容器を使用することをおすすめしています。
机にこれだけ置いていると、
「えっ、お弁当??」
と、思う子供たちも数人。
残念ながら食べることはできません。 墨として使用します。
水から起こして作った墨は、墨汁と異なり日数・時間の経過と共に腐敗していきます。その速度を少しでも抑えるために、墨は冷蔵庫保存をします。これに加えて、磨った墨の容器の中に10円を入れるという方法があります。
大抵の人たちは最初にこの話を聞くと、
「えっ、10円ですか??」
と、 驚いたような反応を見せることがほとんどです。
銅には、微量金属作用があり、超抗菌性能を発揮します。超抗菌性能は腐敗や細菌の増殖を防ぐ効果があります。身近なところで私たちが使用している貨幣。10円には墨の腐敗速度を抑える役目を担っているんですね。
(左・昭和56年、右・58年)
長く墨につけておくと、10円の色はこんなにも変化します。
同じ年代ぐらいの10円を探してみました。
果たしてこの10円は使用することができるのでしょうか…。お店でお金を出したら偽貨幣だと通報されないでしょうか。見た目がおもちゃみたいになっていますからね。
やや不安です。
お金にゆとりがある人は、10円だけではなくて、30円くらい容器に入れておいてくださいね!そのように大人の生徒さんに言うとみんな笑ってくれます。
固形墨使用している方は是非やってみてください♡