おはようございます。
片岡青霞です
先日、 長野県にある松本市美術館を訪れた際、書道の拓本の体験コーナーがありました。
早速私も体験。
書道の拓本には大きく分けて2種類の方法があります。
拓本の種類
①乾拓法(かんたくほう)
②湿拓法(しったくほう)
①乾拓法(かんたくほう)とは、、、
対象物に紙を押し当て固形墨などでこすることで凸凹を写し取る方法です。 乾拓法は水を使用しないため手軽にできます。
②湿拓法(しったくほう)とは、、、
対象物に紙を押し当て水で湿らせ墨を含ませたたんぽを使用し上からたたくことで凸凹を写し取る方法です。
上の写真は、①乾拓法(かんたくほう)の技術を用いた拓本です。
書道でこのような技術方法として紹介していますが、 実は私たちは小さい頃にこの拓本という技術を皆が経験しています。
クレヨンを使って画用紙の上をこすることで絵が浮き出てきたり、図工の時間版画で写しとる経験をしたことがあります。
使用する用具が異なっているだけで、写しとるという技術を経験しているのです。
現在、書道において有名な石碑などの拓本はすることができません。これまでに昔から拓本をたくさんの人々がすることによって石碑が欠けてしまったり、人的な被害が起こったりもしました。また、自然災害などの被害もたくさん受けてきました。
有名な石碑などは、美術館や博物館に収蔵され後世のために残すことを目的として大切に保管されています。
今あるものを何十年〜何百年とたくさんの人たちの手によって守られてきたものなんですね。そう考えると拓本のありがたみをより深く感じることができるかもしれませんね。
残されているものを大切にしましょう。