おはようございます!
宇都宮の青瑤書道教室
片岡青霞です
第69回独立書展
書仲間の小野崎啓太さんの
大作を紹介します☆
(啓桜書道教室2021年4月開塾)
小野崎さんは栃木県の方で
大学生の頃から大作部門に出品し続け
何と14年間も落選をたたき出している強者です(笑)
大作やられたことある方ならわかりますが、
1回の大作をやるのに数十万、
筆、紙、墨、硯、表装、場所代など
14年間で軽く高級車が買えます
そんな小野崎さんが
今回の独立書展ではじめて大作入選となりました☆
〇菅原道真「東風吹かば、、」
(360cm×480cmサイズ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
小野崎さんのインスタより
↓↓↓
今年は大作展に出そうかな、やめようかな、本当に気乗りせず、
しかし、14年間続いた落選記録も今年で15年記念ではないか。
8月末日の明朝に思い直し、筆を取ったのです。
選んだのは菅原道真の和歌
「東風吹かばにほひおこせよ梅の花あるじなしとて春を忘るな」
この句には少し思い入れがありました。
まだ20代も前半だったころ、今思えば誰もが知るようなこの歌を、
師匠が教えてくれたからです。
なぜ教えてくれたかはわかりません。
「俺がいなくなっても、梅の花咲かせろよ」とだけ言っていました。
ボソッと。ニコッと。私にとって忘れ難い歌なのです。
この大作部門で師匠に作品を見せることはついぞかないませんでした。
「あるじなし」となったいま、「東風」はどこから吹いてくるのだろう。
春を忘れないように、梅の花、咲くように、にほひ、そっちまで届くように、
これからも書芸に向き合います。
コロナ禍でいつもの1割以下の人にしか、見てもらえないものと思います。
それでも行ってくださった方、見てくださった方、ありがとうございます。
たくさんの人には見てもらえなくても、師匠への個人的な手紙のようなものですから、
それもそれで良かったかなと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
人と並で背比べ、
頭一個分出ることは努力、
身体一つ分出るには底知れぬ情熱。
人よりも一歩も二歩も前を行く人は
周囲と同じ時間の使い方をしてこなかった人。
3年後、5年後に花咲かせられるかは
既に今決まっているのです
みなさんは、
どんな花を咲かせたいですか。
入選おめでとう。