スターが集まっているクラスがある。

 

5年生のクラスだ。
 
いい意味のスターではありません。
いろんな意味でスターなんです。
 
才能があるもの同士はぶつかり合い、毎日火花が散っているわけですが、
「毎日トラブルつづき…」と嘆いていた担任も、最近は嘆かなくなりました。
 
…なんか、担任って言うと悪口っぽくなるなぁ。
その方は、私的にハッチポッチステーションに出ていた緑の帽子のキャラクターに似ているので、
そのキャラの名前にします。
調べたら、ジャーニーと言うようです。
素敵なお名前ですこと。
 
2学期末、本当に終業式の前日、
スターの中のスターたちが、トラブルを起こした。
ジャーニーは交流学級の子との約束があり、私が代わりにトラブルの指導に当たった。
いや、指導なんてできませんでした。
事実確認と彼らの気持ちを聞くだけで、あっという間に時間が過ぎてしまった。(しかも授業中だよぷぷぷ)
 
トラブル自体は些細なことだった。
でも、彼らの怒りや涙の本当の理由は、これまで抱え続けてきた他のスターやクラスに対する不満であることは、容易に理解できた。
 
その後、戻ってきたジャーニーの指導に私も立ち会った。
一通り事実確認をした後、ジャーニーは言った。
 
「これから君達は、中学校も含めて、何年も同じ時間を過ごしていく。それなのに、こんなトラブルを起こしていていいのか。こんな気持ちになっていいのか。」
 
「みんな我慢してるんだ。いい集団を作るために、我慢しなければいけないことはたくさんあるんだ。『私だって、私だって』って言ってたらダメなんだ。」
 
2学期末、本当に本当に終業式の前日、
あの日のスターたちの黒ずんだ目を忘れることができない。
 
この子たちは、今まで幾度となく、心をすり減らされてきたのだろう。
勉強も忙しくなる5年生。思春期に入り始め、ただでさえ心が張り詰めている時期。
ギリギリの状態で生きているスターたちが、まだきっとたくさんいるんだろう。
 
私は、
この子達の声を聴ききれるだろうか。

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