山本文緒の「ブルーもしくはブルー」を読みました。山本文緒は数年前に読んだ作品がイマイチだったので、以来、読んだことがなかったのですが、「切なくい
とおしい恋愛ファンタジー、万華鏡のように美しい小説」という裏表紙の紹介にひかれて読んでみることに。で、まるでそんな風には思えない作品でした・・・。東京で広告代理店勤務の男との冷え切った結婚生活を送る蒼子Aと福岡で板前と結婚して地味な主婦として生きる蒼子B。実は蒼子Bは蒼子 Aのドッペルゲンガーという設定。退屈だった前作と比べ、ちょっとサスペンスタッチで一気に読み進められる展開や内面の描き方は巧いけど、設定が子供っぽいと思ったら、山本文緒ってジュニア小説出身だったんですね。なるほど納得。読み物としては確かに面白いです。しかし、蒼子Bは良いとして、本体の蒼子の 決着のつけ方が、なんだそこ?という感じだし、テレビドラマ化された時に脚本家が「女性なら誰もが感情移入できる」と書いてるけど、全く感情移入できない。そもそも登場人物の誰一人として好きになれないい、居心地の悪さを感じました。現代女性の多くはこういうのに共感するのかな?では、男性はこの作品を 読みたいと思うんだろうか?読んだらどう思うんだろう・・・?と、他の人々の読後感に興味がわくモモ母でした。