「図解 原発のウソ」 | Kyoto Corgi Cafe 2

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Kyoto Corgi Cafe 2 最近読んだ角田光代の小説がいまいちだったので、「図解 原発のウソ」のご紹介を。小出裕章著「原発のウソ」 の図解版で、福島第一原発から漏れた放射能の広がりや放射線被爆を受けた場合の年齢別危険度などが地図やグラフ、イラストなどを使ってわかりやすく解説されています。取材班が新たにまとめたコラムは必読。「子供達を優先して避難させて」という住民に、福島市や国は「除染はいいけど、避難はダメ」という方針だとか。避難して人口が流出すると経済が縮小するけど、除染事業を推進すると地元業者にお金が落ちるから。地下水汚染や海への汚染水流出を防ぐ遮水壁を建設する東電の計画は、お金がかかるから先送り。スプーン1杯で東京都民の致死量に相当するとされるプルトニウムが東海村から福井の「もんじゅ」まで首都圏の高速や一般道路を通って大量輸送されてた(2010年まで)ことも福島の事故がなかったら、モモ母はずっと知らなかったと思います。
スリーマイルやチェルノブイリ事故の時に「日本の原発は安全だ」と言ってたって、なんか「日本には神風が吹く」ってのに近いな・・と思ったら、やけに戦前と共通点が多い。♪トントントンカラリ・・・と、陽気な歌で普及させた戦時中の隣組制度は、互いにご近所さんを監視する役目をしたワケですが、今、福島では、「避難」という言葉は禁句になりつつあって、「保養」と言わなきゃいけないそうですね。真実を曖昧にしがちな日本で子供の命を守るのは大変ですが、戦後、ヤミ米を拒否して餓死した判事がいた のをご存知でしょうか?国からの配給は餓死する量しかなく、生き延びた人はヤミ米を食べていたというワケです。被災地の書店では、もしかしたらこの本を買うことが 躊躇われる雰囲気なのかな?でもアマゾン 等で取り寄せてでも、全国の人に読んで欲しいです。